内容説明
花咲か爺さんは陰陽師だった?思わず人に話したくなる!呪術で解けた昔話の驚きの真相。日本古来の呪術=陰陽道!昔話を陰陽道で読み解くとそこには意外な事実が!
目次
信太の狐―安倍晴明の母は信太の森の狐だった?
花咲かじいさん―おじいさんは陰陽師、飼い犬は式神か
かぐや姫―不老不死の妙薬は富士山で燃やされた
鼠の嫁入り―「陰陽五行」思想の民衆向け比喩
天の羽衣―富士山頂の神仙郷から降り立った天女
ヤマタノオロチ―九頭竜(縄文人)を渡来のスサノヲが征討
蘇民将来―スサノヲに由来する茅の輪の呪術
桃太郎―犬・猿・キジが鬼退治に選ばれた理由
海幸山幸―海幸彦(隼人族)は先に渡来していた海人族か
因幡の白ウサギ―オオクニヌシはなぜウサギを癒すことができたのか
諏訪の龍神―御神渡は龍神の化身。その本体は?
羅生門―魔界の入り口になっていた都の正門
酒呑童子―山から現れる鬼・酒呑童子は反骨の英雄だった!?
天狗の羽団扇―魔法の羽団扇の羽の数に隠された陰陽道の原理
鬼やらい―陰陽道に由来する豆の魔力
食わず女房―鬼を撃退した菖蒲の霊力
悲しき星砂―北極星の子供たちが星砂に化身した悲しい物語
玄象の琵琶―皇室に伝わる琵琶の名器を盗んだのは鬼だった!?
小栗判官―熊野の神威によって蘇生する物語
白鳥になったヤマトタケル―道教の究極の方術で仙人となった皇太子
著者等紹介
戸矢學[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
44
『スサノヲの正体 ヤマトに祟る荒ぶる神』や『縄文の神が息づく 一宮の秘密』等の著書がある戸矢学さんが、日本の昔話を、陰陽道の視点から解き明かす。「花咲かじいさん」や「ヤマタノオロチ」など20に上る昔話が、俎上に載せられ、「えっ、そうだったの」「それは知らなかった」という、戸矢節の世界に迷い込む!ことになりそうです。ちなみに著者は、「花咲かじいさん」のおじいさんは陰陽師、飼い犬のシロは式神ではないかという。そう言えばおじさんもシロも不思議な力を発揮するのはその所為か、と納得。昔ばなしの見方が一変させられる。2022/05/28