出版社内容情報
民主社会の建設を目指す台湾は、1990 年代後半、市民の学びの拠点として「社区大学」を全土に設置した。「社区大学」ではどのような学びが展開されているのか。本書は台湾での市民の学びを通じた社会形成のあり方を考えるものである。
内容説明
市民の学びから、豊かな社会形成のあり方を考える。台湾で民主化運動とともに生まれた「社区大学」。そこには、楽しそうに学ぶ多くの人びとの姿があった。
目次
序章 研究の課題と方法
第1章 社区大学の設置過程と理念
第2章 台北市社区大学の制度と運営の特徴
第3章 学術課程における市民の学びと意識変化の実態―「視野の外の世界:非主流からの読解」講座を例に
第4章 生活芸能課程における市民の学びと意識変化の実態―「茶道芸術:十大茶法」講座を例に
第5章 社団活動課程における市民の学びと意識変化の実態―「peopo公民新聞社」を例に
第6章 台北市原住民族部落大学の実態と役割
終章 研究の成果と残された課題
著者等紹介
山口香苗[ヤマグチカナエ]
1985年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院助教。埼玉大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。