出版社内容情報
突然いなくなってしまった祖母。でも、一番大事なものはちゃんとそこに……。家族との別れを優しく描く絵本。
内容説明
アリーのだいすきなもの―おばあちゃんとおばあちゃんがつくってくれたちびうさぎ。うまれたときからずっといっしょでこのさきもずっといっしょだとおもっていたけれど…。
著者等紹介
ガラッシュ,キャリー[ガラッシュ,キャリー] [Gallasch,Carrie]
南オーストラリア在住の児童書作家。幼稚園の教師をへて、2017年に念願だった作家デビューをはたす。デビュー作である『おばあちゃんのおくりもの』で、高い評価を得た
アクトン,サラ[アクトン,サラ] [Acton,Sara]
オーストラリア在住の絵本作家。ロンドンの大学で美術を学び、美術教師として働いたのち、絵本作家に。デビュー作の“Ben and Duck”で、オーストラリア児童図書賞クライトン賞を受賞
菊田まりこ[キクタマリコ]
絵本作家、グラフィックデザイナー。『いつでも会える』で1999年度ボローニャ国際児童図書展ボローニャ児童賞・特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
127
おばあちゃんが、ちいさなウサギのぬいぐるみをわたしに編んでくれたの。嬉しくていつも一緒。食事中も遊ぶときも寝るときも。ほつれてきたら丁寧に治してくれた。…誰にでも記憶に残る贈り物があります。そのときの風景、家族の優しい笑顔、思い出すだけで切なくなります。…おばあちゃんのおくりものは、愛をかたちにして伝えてくれる。ぬいぐるみの中にはおばあちゃんがわたしにくれた想いが沢山詰まっている。一生の宝物。会いたくなったらウサギを抱きしめる。おばあちゃんが座っていた椅子で、教えてくれた編み物をして、愛を受けとめている。2021/05/23
yomineko@猫と共に生きる
57
カロンさんご紹介の絵本です。とっても癒されました。やっぱりおばあちゃんっていいですね!それとぬいぐるみも!2021/04/21
anne@灯れ松明の火
26
新着棚で。生まれた時からいつも一緒だった おばあちゃんと、おばあちゃんがつくってくれた縫いぐるみの ちびうさぎ。なくして初めてわかるもの、あるよね。そして、どんなことがあっても変わらないものも。しみじみ良い作品。2018/11/21
mntmt
20
品のある素敵な絵本。2018/11/08
ひめぴょん
14
年長者の贈り物は年月を経ると贈り主がいなくなるのは自然の流れ。そして、幼きものへの贈り物はその時喜びを感じて、片時も離さないようにしていたものでも、いつか成長とともに「それ」との関係性が変わっていく。贈り主からのいろいろな思いを「それ」から巡らせて、受け取る。贈り主がいなくなっても感じ続けられる。いろいろなことが巡り巡って変化しても、思いを感じ続けていたい。 2023/10/30