出版社内容情報
世界遺産と今上天皇生前退位などから、古墳や古代史、天皇家の歴史に世間の人々の関心が高まってきている。『日本書紀』に隠された謎を歴史ミステリーを紐解くような手法で大胆で斬新な仮説を読者に提示!
内容説明
世界文化遺産への推薦決定で脚光を浴びる百舌鳥・古市古墳群。その代表が大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)と誉田山古墳(伝応神天皇陵)である。しかし、この二つとも実は被葬者が特定されていない。では、本当は誰が葬られているのだろうか。その謎を解く鍵は、『日本書紀』と謎の国宝「隅田八幡鏡」にある。だが720年に成立した『日本書紀』は、天皇家の本当の系譜を巧妙なやり方で隠蔽し、現代にいたるまで1300年もの間、その秘密を人々の目から隠し続けてきた。石渡信一郎史学を踏まえた新鋭歴史研究家が、満を持して謎の解明に挑戦する!
目次
プロローグ―古代史の新時代!一三〇〇年の「ヤマト中心史観」をこえて
序章 「謎の4世紀」を征く崇神の正体―加耶系渡来勢力によるヤマト王権の成立まで
第1章 倭王朝と入り婿・応神の「新王朝」―男系イホキイリヒコ&ホムダマワカの謎を解く
第2章 「日十大王」の暗号―「応神=倭王武=昆支」説の真実味
第3章 皇統譜の秘密―六〇年倍数のミステリー!『日本書紀』編年構造の解読
第4章 後継・継体朝から531年のクーデターへ―欽明=ワカタケル大王の登場
エピローグ―応神(欽明)系と継体(敏達)系の王権相剋劇へ
著者等紹介
仲島岳[ナカジマガク]
1968年長野市生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。歴史作家&編集者。出版社時代は、百五十冊ほどの単行本を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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