感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なま
11
★5 LLブックだが、思ってたより字は大きくない。21pt位。重度の知的障がいを持った潤さんの1日が描かれている。勤続年数や給与、雇用保険加入の有無から休日の過ごし方やお金の使い方まで。片道1時間半の通勤と安全確認の為にメールを同じ文面にした事で送信できるようになった工夫。職場の責任者の方や生活支援センターの側からみた様子など多角的な視点から1冊にまとめられているのが秀逸。仕事に失敗してから軌道修正する道のりも乗り越える力。周囲の理解を得る面でもわかりやすい。8分2021/11/05
遠い日
8
LLブック。「仕事に行ってきます」シリーズ3。潤さんの丁寧な仕事ぶりが印象的。仕事に対する気の入れ方、先輩の仕事への憧れ、こういったことが潤さんの仕事への取り組みとなって形に現れる。知的障害者の能力をきちんと発揮できるオフィスの環境もすばらしい。働いて稼ぐ、大人としての自覚を持った潤さん、かっこいいです。2019/06/15
うさっぴ
5
「会社は常に変化していきます。だからずっと同じ仕事は続きません。常に新しい仕事を覚えていってもらう循環をつくることを、意識しています。新しい作業を覚えてもらうことは、本人のやりがいになるだけでなく、働き続ける上で、大切なことだと思っています。」私も変わっていく仕事を覚えて対応できるよう、頑張ろうと思いました。2022/05/08
ブロッコリー
3
図書館。色々な働き方がある。ご両親の目が優しいのが印象的。
斉藤らむね
2
結びの文はこう。 1歩1歩、ゆっくり、ていねいに。 つみ重ねてきた日々が、 潤さんの今を支えています。 こうやって生きたいと思わされる。 胸をぐっと掴まれる。 本書が取り上げる オフィス事務の仕事をしているのは松島潤さん。 巻末の情報には、知的障害(重度)とある。 知的障害の方だから、というのは関係ない。 仕事をする上での基本を改めて思い出される。 今は出来ないこと、困難なこと、 いつかやりたいと仰ぎ見ること、 それをやるために今何をするか。 何を積み重ねていくか。 仕事の基本、生活の礎がここにある。2022/07/06