出版社内容情報
新ジャンルの提案
詩で考える――現代の「詩人」が挑戦していない領域へ
古代の生きもの、植物、昆虫、ウイルスから人間まで、貧しい人から富める人まで、海底から宇宙まで、次元を異にするあらゆるものが、違いをふまえながら「わ(環)」としてつながっているところを、自然科学、哲学、古代史、社会論を串刺しにして思索する。詩の新しいかたち
わたしは不思議に思う。タンポポに風が吹き。綿毛が飛んで行くことについて。…タンポポは、世界に風があることを、どこかで感じている。 タンポポは、世界に風が吹いていることを、どこかで記憶している。……
そもそも人文の発想は、科学思考に対しては非力なのかという思いです。世界の「わ(環)」は、本当に科学の言葉でしか捉えられないのか、もっと人文の言葉は挑戦してもいいのではないかと。(「あとがき」より)
内容説明
詩で考える―現代の「詩人」が挑戦していない領域へ。古代の生きもの、植物、昆虫、ウイルスから人間まで…次元を異にするあらゆるものが、違いをふまえながら「わ(環)」としてつながっているところを、自然科学、哲学、古代史、社会論を串刺しにして思索する。
目次
1 織姫・しんわ篇(竜宮と織姫;小さな竜宮と大きな竜宮と ほか)
2 いきもの篇(「先まわり」について;「生命糸」について ほか)
3 ひと篇(「て」について;ダ・ヴィンチ『聖アンナと聖母子』の不思議な手足の構図 ほか)
4 「こっか」篇(「古代道」について;「鉄」、この「防人」 ほか)
著者等紹介
村瀬学[ムラセマナブ]
1949年京都生まれ。同志社大学文学部卒業。現在、同志社女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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