出版社内容情報
立花 珠樹[タチバナ タマキ]
著・文・その他
内容説明
読んだらきっと観たくなる。監督、俳優、原作の魅力や作品の時代背景、日本映画史の流れなど、映画が何倍も面白くなる話題を満載。
目次
『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』(1932、監督=小津安二郎)
『わが青春に悔なし』(1946、監督=黒澤明)
『羅生門』(1950、監督=黒澤明)
『カルメン故郷に帰る』(1951、監督=木下惠介)
『祇園囃子』(1953、監督=溝口健二)
『山椒大夫』(1954、監督=溝口健二)
『狂った果実』(1956、監督=中平康)
『驟雨』(1956、監督=成瀬巳喜男)
『青空娘』(1957、監督=増村保造)
『東京暮色』(1957、監督=小津安二郎)〔ほか〕
著者等紹介
立花珠樹[タチバナタマキ]
映画評論家・共同通信社編集委員。1949年、北九州市生まれ。一橋大卒。90年代から文化部記者として映画を取材する。映画人のロングインタビューや、懐かしい映画の魅力を紹介するコラムなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Isamash
20
映画評論家/共同通信編集委員の立花珠樹2022年出版著作。1932年〜2016年の日本映画を取り上げて論じてる。見てない映画も多いのだが幾つかをとても見てみたくなった。巻末収録の日本映画の主題は戦争と恋愛と喝破した2021年講演記録は読み応えあり。日本映画における戦争描写で、加害者意識の欠如が大きな問題と思っていたが、それを取り上げた映画も、人間の条件(59-61)、壁あつき部屋(56)、東京裁判(83)、海と毒薬(86)、軍記はためく下に(72)、ゆきゆきて,皇軍(87)等とあるらしい。是非見てみたい。2023/12/15
kaz
2
邦画はあまり観ていないかと思ったが、意外と数多くの作品を観ていた。観れば納得というのは、確かに納得。紹介されているものは、何がしかの思いを生じさせるものばかり。図書館の内容紹介は『「羅生門」「愛の亡霊」「火垂るの墓」「舟を編む」…。日本映画100本を取り上げ、監督、俳優、原作の魅力や作品の時代背景などを紹介する。講演記録も収録。共同通信編集委員室から配信したコラムを再編集、加筆し書籍化』。 2022/12/21