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内容説明
美談仕立て、感動の安売り、安易な勧善懲悪の「報道」はジャーナリズムではない。長年、新聞記者としてスポーツに携わってきた著者が、危機感をもってスポーツ報道の問題点をえぐる。
目次
第1章 「悪質タックル」の行方(試合終了直後から衝撃映像;怒りの矛先は ほか)
第2章 なぜ独裁体制が生まれるのか?(五輪代表を見せ物に;決死の覚悟 ほか)
第3章 スポーツ現場の「不都合な真実」を追う(対外試合禁止、謹慎;部内いじめなど高校10件を処分 ほか)
第4章 2020年東京五輪は大丈夫か?(首相見送りを優先;福島は安全なのか ほか)
著者等紹介
津田俊樹[ツダトシキ]
1975年産経新聞社入社、プロ野球、五輪担当記者などを経て、東京・大阪本社運動部長、論説委員を歴任、2018年3月に退職。現在、国士舘大政経学部非常勤講師(メディア論、マスコミ論)。元立命館大経営学部客員教授(スポーツビジネス)。15年連続で甲子園ボウルを取材、『関学・立命・京大 アメフト三国志』(産経新聞出版)の監修に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ブック
8
スポーツジャーナリズムについて東京五輪前に書かれた本だ。日大タックル事件に関しての記述には納得させられる反面、高校野球などに関しては疑問も感じた。どうも世の中はスポーツは楽しむためにあると考えているようだが、その「楽しむ」のイメージがちがっている。スポーツの楽しさはレクリエーションのような楽しさと、自分の限界に挑戦する楽しさがあって、後者は、やっている間はキツイし笑顔にもなれないものだ。でも「楽しい」のだ。その領域の存在を知らない人がスポーツに口を挟み出すと、日本は根性なしに引き摺り下ろされることになる。2023/08/03