内容説明
精緻な書誌学者として知られる文学研究家、辛辣な書評で鳴る文芸評論家、人生論の達人…多岐にわたる谷沢永一の仕事の精髄を二巻に凝縮。上巻は卓越した批評眼と深い洞察力にもとづく文学論、決定版!
目次
第1章 日本近代文学史の構想(日本近代文学の存立条件)
第2章 近代文学論争譜(鴎外にだけは気をつけよ;鴎外はじめて苦境に立つ;論理に勝って気合負け逍遙 ほか)
第3章 作品・作家論(『小説神髄』の文学意識;広津和郎;谷崎潤一郎『鍵』私注 ほか)
第4章 文章読本(山本周五郎の偉業;江戸川乱歩「悪人志願」;石川喬司「袋小路に陥ったスパイ小説」 ほか)
著者等紹介
浦西和彦[ウラニシカズヒコ]
1941年、大阪市生まれ、関西大学文学部国文学科卒。1971年、関西大学文学部専任講師。同助教授、教授を経て、2012年退職。関西大学名誉教授。2014年、大阪市民表彰文化功労賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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