言視BOOKS
アニメに学ぶ心理学―『千と千尋の神隠し』を読む

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 94p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865650358
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0311

内容説明

『千と千尋…』からは、思春期、PTSD(心的外傷)・トラウマ、愛着障害などのテーマをあぶり出していく。これで「思春期」がわかる!

目次

思春期は不思議の世界―トンネルは思春期の入口
反抗期―両親は豚になった
思春期を受け入れることの意味―不思議の世界の食べものを食べないと消えてしまう
八百万の神様がやってくる世界―草原はなぜ海に変わったのか
大人の条件―仕事をもたない者は動物にされてしまう
自己同一性の喪失―湯バーバは相手の名を奪う
家庭内暴力―溺愛され、暴れる坊
なつかしさの心理―おにぎりを食べて大泣きする千尋
ストーカーの心理―余計なお世話をするカオナシ
自然治癒力―ニガ団子の効用
アイデンティティの拡散―カエルの姿になったカオナシ
摂食障害―カオナシの大食い
支配欲―命令する湯バーバ
不浄と清浄―エンガチョを切り、けがれを祓う
居場所がない―片道切符と心のきずな
溺愛の心理―湯バーバはネズミが坊と気づかない
恋愛の心理―ハクと千尋双方の思い
思いやりの心理―髪どめにこめられた願い
トラウマからの回復―名前を思い出す
自己確立―豚の中に親はいない
子どもの時間と大人の時間―海は草原になり、トンネルの出口が変わる
神隠しの世界―八百万の神さまと日本人の心

著者等紹介

愛甲修子[アイコウシュウコ]
臨床心理士。1997年千葉大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

左端の美人

13
「千と千尋の神隠し」の隠されたメッセージが読み説かれていてすごく面白く興味深い内容でした。思春期を受け入れて、主体性を手に入れるまでの過程のお話。千と千尋を観返したくなりました。2016/10/15

Yutaka Matsuzawa

8
アニメ全般ではなく「千と千尋の神隠し」を児童心理学的な事例で読み解く本。千と千尋は複数回見ているが、何が好きなのかをハッキリと考えたことは無かった。著者は子どもの心の成長をテーマにした作品と解説し、子どもから大人になる過程の思春期において、社会性と主体性を身につけることが大切と書いてある。両親の保護から切り離され、湯屋で働くことで社会性を身につけた千尋。ハクを助けるために主体性を持って旅に出て、本物を見抜く力を養い成長するところに感動したのかと、今さらながらに気付きスッキリした。心理学の勉強にもなった。〇2018/02/25

しろちゃ

2
千と千尋の世界をより深く知ることができます。2017/11/30

Fujikazu Kanno

2
気になっていた顔なしの存在をよく知ることができ読んでよかったと思う。 主体性や相手への思いやりに関しても勉強できとてもためになった一冊。2016/09/04

Shunsuke Yamaga

2
千と千尋をもう一度観たくなる本。2016/06/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9883196
  • ご注意事項