内容説明
吉田松陰や坂本竜馬はなぜ「竹島」を目指したのか?そして竜馬にとって「蝦夷地」の意味とは?緊迫する当時の東アジア国際情勢の中で、竜馬をはじめとする幕末人物像を見直す。現在を考えるときに不可欠な視座を提供する歴史読み物。通説を大胆に覆す史料の「読み」と「推理」
目次
0 寒がりやの竜馬(寒がりやのハーン;蝦夷地を臨む吉田松陰 ほか)
1 蝦夷「開発」の始動(田沼意次と松平定信―蝦夷地開拓はいかにはじまり、なぜ挫折したか;高田屋嘉兵衛―「鎖国」は儲かる!? ほか)
2 竜馬慶応三年「北方を開く」の検証(一八六七年二、三月、二通の手紙;竜馬の「竹島」調査計画 ほか)
3 竜馬、三つの「開国」(「新国」を開く;「藩」を開く ほか)
4 竜馬血族の北海道「開拓」(「北の竜馬たち」;沢辺琢磨 ほか)
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、札幌市生まれ、札幌南高、大阪大学文学部哲学科卒、同大学院博士課程満期中退。75年三重短大講師、同教授を経て、83年札幌大学教授(哲学・倫理学担当)。2012年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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