内容説明
マルクスも、ケインズも、現代の経済学者も解き明かしていない「マネーの謎」。この謎のなかにちっぽけな存在「国民」が経済分野でも社会生活でも主役になれる理論的根拠がある!
目次
1 現代のマネー―不換中央銀行券(お札)(お札論の中心課題―労働=信用をどう説明するか;不換中央銀行券(お札)の基本性格
商品とお札との交換
強制通用力と国民信用
商品とお礼の交換は等価交換である
国民信用とは)
2 労働から協働へ(労働価値論から協働価値論へ;協働価値論の展開;等しい協働量の交換;通貨の交換とは;国民の働き;イデアールなものが君臨する時代)
3 協働論の展開(協働論の主眼点;協働の4類型;第1類型(自覚的・共時的)
第2類型(自覚的・通時的)
第3類型(無自覚的・共時的)
第4類型(無自覚的・通時的))
著者等紹介
高橋洋児[タカハシヨウジ]
1943年生まれ。現代社会の経済理論を探究し続けている。京都大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。静岡大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
2
通貨という仕組みは非常に便利である。現代の社会はそれなしでは成り立たない。ただし、通貨を使用することとその仕組を理解することは全く別のことである。仕組みを知らなくても日常生活で困ることなど何もないが、だからと言って知らないままでいて良いというわけでもない。2017/11/03
Humbaba
2
お金の数字としての価値は、基本的にいつまでたっても変わらない。100円は100円であり、何時の日かガラッと変わるものではない。お金の本質を知ることが無価値とは言わないが、そもそも本質や来歴を知らなかったとしても何も問題なく使える事こそが、お金の本質であるとも言える。2015/04/12
ゆうやけPC
0
この本の説によりお札でものが買える様子がイメージできないまま終わったのが残念だった2019/05/09