道端の経営学―戦略は弱者に学べ

マッツェオ，マイケル〈Ｍａｚｚｅｏ，Ｍｉｃｈａｅｌ〉/オイヤー，ポール〈Ｏｙｅｒ，Ｐａｕｌ〉/シェーファー，スコット【著】〈Ｓｃｈａｅｆｅｒ，Ｓｃｏｔｔ〉/楠木 建【監訳】/江口 泰子【訳】

フリュー（2015/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 374p／高さ 19cm
• 商品コード 9784864911993
• NDC分類 336.1
• Cコード C0034

内容説明

３人の経済学者たちが１台のクルマに乗り込み、全米の「小さな会社」をめぐる旅に出た―普通の会社の現場から経営の本質を学ぶ、名門ビジネススクール教授によるかつてないＭＢＡ「課外授業」

目次

プロローグ　軽い気持ちでドライブに
第１章　事業規模を拡大する
第２章　参入障壁を築く
第３章　商品の差別化を図る
第４章　価格を適切に設定する
第５章　ブランドを管理する
第６章　交渉を有利に進める
第７章　人を雇う
第８章　インセンティブ制を導入する
第９章　権限を委譲する
第１０章　大企業と戦う
エピローグ　戦略はそれ自体が動く目標である

著者等紹介

マッツェオ，マイケル［マッツェオ，マイケル］ ［Ｍａｚｚｅｏ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院准教授。ＭＢＡコースで事業戦略を教えている。スタンフォード大学で経済学博士号を取得。１０歳の息子とともにシカゴに住んでいる

オイヤー，ポール［オイヤー，ポール］ ［Ｏｙｅｒ，Ｐａｕｌ］
スタンフォード大学経営大学院教授。イェール大学でＭＢＡ、プリンストン大学で経済学博士号を取得。２人の子どもたちとカリフォルニア州スタンフォードに暮らす

シェーファー，スコット［シェーファー，スコット］ ［Ｓｃｈａｅｆｅｒ，Ｓｃｏｔｔ］
ユタ大学デイヴィッド・エクルズ経営大学院教授。スタンフォード大学経営大学院で経営学博士号取得。ソルトレイクシティで２人の子どもたちと暮らしている

楠木建［クスノキケン］
１９６４年東京都目黒区生まれ。一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了

江口泰子［エグチタイコ］
法政大学法学部卒。編集事務所、広告企画会社を経て翻訳業に従事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Willie the Wildcat]

業界や規模に関わらず本質は不変。戦略は生き物であり、変化への柔軟性が必須。”道端”での気づきも振り返りに有用。巻末の解説も要点が簡潔に整頓。事例の多くはある意味で目新しさにかけるも、ボウリング場での雇用でのHints/Tipsが印象的。手段ではなく、如何に本質を引き出すかの機知。一方、ドキッとしたGPSソース。縦割り思考には気をつけないと・・・。（汗）因みに、聞き手に魅力があるから話し手の魅力を更に引き出せるんだろうなぁ。Comm.の点でも深堀りしてくれるとよりありがたかった。（笑）

2015/11/25

[みやけん]

★★★☆☆とても読み終わるまでに時間がかかってしまった。事例は山の様にある。業界もさまざま。何か結論めいたものを期待しつつ読んだがなかなか一筋の光は見つからない。「勝者の呪い」「部門最適化」残念ですが個別の事象にアジャストして粘り強く考えるしかないですねー。

2023/01/27

[ちゃんちゃん]

目からうろこ！のような新しい発見はありませんでしたけど、成功しているということは、そうゆうことよね、と改めて教えてくれる、という感じでしょうか。。。わかりやすいから人気なんでしょうね。

2015/06/14

[なっく]

道端の、というのはそういう意味だったのか。米国中小企業ということで、リアリティは今ひとつだったが、皆さんそれなりに工夫されている。訳文がこなれておらず、大変読みにくかったのはしようがないか。

2016/03/11

[jackbdc]

シチュエーションに先ず興味を惹かれた。気心の知れた仕事仲間と知らない街に旅に出る。机上の理論を超越した泥臭い中小ビジネスの実態に触れる。旅もヒアリングも全力で楽しみ尽くす感じが良い。コロナ禍が明けたら私もこんな旅をｓてみたいと思った。本書の内容には大企業から中小まで幅広い分野に応用できる学びがある。中小ビジネス現場の創意工夫を目の当たりにすると、原点に立ち返る意識が芽生える。例えば、市場原理のみならず人間への理解が必須であること。規模の小ささやステークホルダーとの距離の近さは長所になり得ること等である。

2021/06/13