同性婚、あなたは賛成?反対?―フランスのメディアから考える

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  • サイズ B6判/ページ数 183p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864620642
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

内容説明

二〇一三年五月、フランスで同性どうしの結婚が認められることになった。世界で十四番目、ヨーロッパで九番目であった。法改正が引き起こした国を二分するほどの対立点と、それぞれの陣地の考察の在処を、しっかり把握すべく、本書は執筆された。

目次

第1部 同性婚の背景(ふたつの顔をもつフランス;結婚てなんだ?;同性親家庭の登場;実際の数は?;ジェンダー論)
第2部 賛成派と反対派の対立点(親であるということ;「子どもの権利」か「子どもを持つ権利」か;人工生殖技術乱用への懸念;平等という概念)

著者等紹介

浅野素女[アサノモトメ]
1960年生まれ。フランス在住、ジャーナリスト、エッセイスト。上智大学フランス語学科卒業。NHKラジオ深夜便のリポーターも務める。指圧は東洋医学を本格的に勉強し、フランスで免状取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

3
同性婚が「すべての人々に開かれた結婚」法によって認められることになったフランスにおいて、新聞やメディアがこの法案をどのように論じたかを紹介することを通じて、対立点や課題を明らかにしようとしたもの。同性婚を認めることは、当該カップルが子を持つ権利を認めることに通じる一方、大人と比べると主張する力の無い子どもの立場に立つと、自分のルーツとしての父と母を持つことができない、あるいは知ることが出来ない問題との衝突が生じる為、確かに、課題は多いのだろう。2015/04/09

うずまき

1
著者は始めから『自分の意見が入り込む』と断っているので、平等な立場からは描かれていない。どちらにも存在するだろう問題を知りたかった上では残念。思い至らなかった問題点を知ることは出来る。私は賛成派。著者は反対なんだろうな。婚姻に否定的というより、それに伴う“子どもを持つ権利”に伴う様々な問題点に置いて。子供の権利を言い訳にするのはどちらの意見にせよズルいけど、一定の理解は。でも、仏国内の反対派市民ってのは、それが理由で反対なわけじゃない人の方が多かろうに、何となくそこを分離せずに話を進めている点には注意。2014/05/03

Miki Shimizu

0
なんか違和感。同性との結婚、同性同士で子どもを持つということについて、メディアでの扱われ方を追った本。同性同士の親に育てられる子どもの権利は?とか、なんでも平等ってしてしまうのは?とか、メディアの意見を整理する著者が透けてみえる。2014/04/07

梨子

0
読んでよかった度:★★★☆☆ 宗教観にしろ結婚観にしろ歴史からみて日本と違うお国柄なので日本人としてはあまり参考にならないのかもな。 結婚による相続や帰化に関するルールも違うだろうし。 「ふーん、フランス人ってそうなんだー」、程度。 「母親」や「トイレのマーク」が差別的とか…発言に臆してしまうし腫れ物にしてしまう。 日本はこういう時こそ行動力がないことを活かして、ヨーロッパの行く末を見守ってから今後のこと考えればいいと思う。2019/06/05

しえろ

0
筆者の意見は置いておくとして、フランスの婚姻制度など、議論の背景が分かったのはよかった2018/08/24

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