内容説明
悲しいときには、悲しい曲を。絶望したときには、絶望読書を。
目次
第1部 絶望の「時」をどう過ごすか?(なぜ絶望の本が必要なのか?―生きることは、たえずわき道にそれていくことだから;絶望したときには、まず絶望の本がいい―悲しいときには悲しい曲を;すぐに立ち直ろうとするのはよくない―絶望の高原を歩く;絶望は人を孤独にする―それを救ってくれるのは?;絶望したときに本なんか読んでいられるのか?―極限状態での本の価値;ネガティブも必要で、それは文学の中にある―非日常への備えとしての物語)
第2部 さまざまな絶望に、それぞれの物語を!(太宰治といっしょに「待つ」―人生に何かが起きるのを待っているという絶望に 超短編小説;カフカといっしょに「倒れたままでいる」―すぐには立ち上がれない「絶望の期間」に 日記や手紙;ドストエフスキーといっしょに「地下室にこもる」―苦悩が頭の中をぐるぐる回って、どうにもならない絶望に 長編小説;金子みすずといっしょに「さびしいとき」を過ごす―自分は悲しいのに他人は笑っている孤独な絶望に 詩;桂米朝といっしょに「地獄」をめぐる―自分のダメさに絶望したときに 落語;ばしゃ馬さんとビッグマウスといっしょに「夢をあきらめる」―夢をあきらめなければならないという絶望に 映画;マッカラーズといっしょに「愛すれど心さびしく」―自分の話を人に聞いてもらえない絶望に 映画;向田邦子といっしょに「家族熱」―家族のいる絶望、家族のいない絶望に テレビドラマ;山田太一といっしょに「生きるかなしみ」と向き合う―正体のわからない絶望にとらわれたときに テレビドラマ;番外・絶望しているときに読んではいけない本 短編小説)
著者等紹介
頭木弘樹[カシラギヒロキ]
筑波大学卒業。文学紹介者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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