ポピュラーサイエンス
見せびらかすイルカ、おいしそうなアリ―動物たちの生殖行為と奇妙な生態についての69話

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864101073
  • NDC分類 481.35
  • Cコード C0098

内容説明

自分よりも100倍も大きいメスを捕まえたくて、速く走れるように2個ある巨大な生殖器官の一方をもぎとる雄グモがいる。マメゾウムシのオスはトゲだらけのペニスをメスの生殖管にむりやりぶちこみ、その腹を切り裂く。コクヌストモドキという甲虫はバイセクシュアルにもなり、雌雄同体のアメフラシは大乱交パーティーをひらいて、来たときはオスなのに、パーティーが終わるまでにはメスになる。そう、不可思議で異様な動物セックス・ワールドでは、なんでもアリなのだ。

目次

1 オスとメスの闘い
2 誘惑のテクニック
3 子孫を残すために
4 したたかなヤツら
5 もっとヘンテコ、もっと異様
6 愛すべき研究者たち

著者等紹介

センソン,パット[センソン,パット][Senson,Pat]
CBC(カナダ放送協会)ラジオ・ワンのローカル放送番組に出演するサイエンス・ガイ(科学担当者)。大学では生物学を学び、数々の賞に輝く世界最長寿ラジオ科学番組『クワークス&クォークス』のプロデューサーを長年務める。2003年と2007年に、アメリカ物理学協会ベスト・サイエンス・ライティング賞(放送部門)を共同受賞。科学ジャーナリストとして幅広く活躍。現在はトロントに住み、トロント大学の学生として法律を学んでいる

田村源二[タムラゲンジ]
1947年生まれ。英米仏・翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おーすが

11
生殖行動を主に、動物昆虫の奇妙な生態を紹介した一冊。コウモリの糞を食べるサンショウウオも好きだけど、一番好きなのは線虫に寄生されて赤くなったアリが鳥に食べられてその糞をアリがまた食べて寄生されて赤くなるというサイクル。まるで意図的に食物連鎖をまわしているよう。ときめいた。2020/05/14

kubottar

8
自然には一切の無駄はないと思っていたのだが、同性愛セックスをする昆虫がいることに驚いた。とはいえそれも合理的な理由があるにはあるのだが、どうやってそういう進化に辿り着いたのか興味をそそられる。NBLの一流クォーターバック遠投並に糞を飛ばす幼虫に笑った。2011/12/02

スパイク

5
おもしろーい!動物・昆虫って生きるため、いろんな戦略をもってますね~。生きる⇒子孫を残すってことになるから、先ず、食べること、食べられないこと⇒どうやって有効な交接をするかということになる。それぞれ、とんでもない戦法でチャンスをつくってるのですが、よく観ると、合理的で論理的。そして、やっぱり利己的です。だからこそ、おもしろい。それにしても、セアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛:漢字で書くと憶えやすいね)のオスはかわいそすぎ!で、気になるのはハラクロドクシボグモ、気になってしまう人間のオスもかわいそすぎ~!2014/05/18

いきもの

4
よくある「へんな生き物」紹介本とは違って研究者がどんな調査やどんな実験をやったかも軽く触れていてよい。ただ、なんだか訳に違和感を感じる部分が多かった。2017/06/25

じょくぼ

4
美容院で読むべき本じゃなかったな、と、やや後悔しながらも読破。自分の遺伝子を残すために生物が「どこまでやるか」、人間の想像が遥かに及ばないクリエイティブで突拍子のないプログラムが、こんなにあるのかと驚かされる。「遺伝子を残す」のは、結局「情報を残す」ということだと思うが、情報が生物の行動をコントロールするひとつの側面が、こんなに多様な姿で表出するとは。。。他の方も書かれているが、他の生物の生殖行動を嬉々として研究するニンゲンが一番ヘンなのかもしれないけど。。。2012/01/21

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