内容説明
梅佳代名人写真集！梅佳代による初めての文章。各地で繰り広げられた名人体験は、笑いあり、ハプニングあり、感動あり。体当たりで挑んでいます。
目次
飴細工師・水木貴広―『飴細工の名人に体験入門』の巻
若狭塗伝統工芸士・加福清太郎―『若狭塗箸の研ぎ出しを体験』の巻
九谷焼窯元・上出惠悟―『九谷焼を新たな視点で提案している名人に入門』の巻
フラメンコ舞踊家・小島章司―『気軽にフラメンコ入門してしまった！』の巻
湯もみ名人・湯本いつ子―『草津で湯もみを勉強した』の巻
姫だるま名人・後藤明子―『姫だるま作りを少し体験した』の巻
注染技法名人・小松隆雄―『手ぬぐいを染める』の巻
パインアップル作り名人・岡崎竜雄―『知らなかったよ、ピーチパイン』の巻
コウノトリ飼育の名人・佐藤稔―『やっぱりコウノトリがいっぱいいるよ』の巻
フープダンスの名人・上田浩之―『ｇｏ！ｇｏ！フープ』の巻〔ほか〕
著者等紹介
梅佳代［ウメカヨ］
１９８１年石川県生まれ。２００７年、写真集『うめめ』で第３２回木村伊兵衛写真賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
53
【図書館】日常の中のおかしな一瞬を切り取る天才写真家！？梅佳代さんが初めて文章に挑戦。JAL機内誌「スカイワード」の人気連載を単行本化した、総勢29人の名人列伝です。飴細工や伝統工芸からフラメンコ、海女さん、男子新体操部…いろんなジャンルに体当たりで挑戦。貴重な体験しているわりには、師匠がスペインにたどり着いた旅程やら、途中で出会ったバカ男子達の写真やら…あまり関係ないトコロをキッチリ紹介し、名人たちの技の秘密やそこにかける思いなんてほとんど書いてない…梅佳代さんらしいユル過ぎる個性的なレポートでした。2015/03/11
りずみぃ
48
梅佳代の写真は良い。文章はもっと良い。上手い事撮ってやるぞ。ええ事言ってやるぞという変な気合がないのが良い。各地の名人に会って極意を授かるのが趣旨なのに、道中の素朴な学生や名人の作品を手にした地元のオッちゃんの写真が多く、それがまた素晴らしい。やはり、好きなものには目が行く、手が動くという事だろう。100歩譲って、撮るのはいい。でも、それを「名人」の写真集に入れてしまうのが、梅佳代の梅佳代たる所以。2019/07/25
Gummo
38
写真家・梅佳代が日本全国の名人を訪ね回り、その技を体験する。名人たちの自然な笑顔に、カメラを構える梅佳代さんの人柄が表れているように思える。そして、今回初という文章が面白い。とくに、青森大学男子新体操部を訪ねた時の乙女テンションが高くて笑える。もっと文章書いてほしいな。★★★★☆2014/10/03
けんとまん１００７
25
やはり梅佳代さんの写真は、それだ！とわかる味がある。だから、評価される。それにしても、相変わらずのいい風味だ。思わず、ニマっとしてしまうのが多い。何より、飾らないのがいい。つまり、そういう空気を作れるということだろうし、今回は、梅佳代さんの文章と相まって、何倍にも膨れ上がっている。写真に合っているのだ。もしかすると、写真というのは、撮られる人もあるけど、撮る人の内面とかもでてしまうのかなと思った。今回は名人に入門ということだったが、梅佳代さんに入門して写真を撮る人のコーナーがあっても面白かったかな。2014/08/22
mm
24
梅佳代さんは1981年3月23日生まれ。今日お誕生日ですね。37才ですか。2011年から2014年まで、ちょっと変わったニッチな感じの名人芸の師匠に1日か2日弟子入りして、写真を撮る。そして初の文章のコメントをつけるという企画本ですね。これらの名人達が選ばれた理由はわかんないけど、人生の厚みを持った人たちが18組集まれば、それなりに迫力がある。梅さんは、相手に対して恐縮したり感嘆したりしてるけど、下手に褒めようという姿勢がないところが気に入った。人の表情って面白い。一瞬輝き、弛緩し、真剣なのに間抜けとか。2018/03/23
