内容説明
世界の文学に多大なる影響を及ぼしたイギリス文学。その「原点」に触れたいとイングランドを中心に名作の故郷を訪ね歩いた。そこに見えたのは、文学を育んだ文化と歴史に対する強烈な自負心だ。先人の偉業を大切に次世代に伝えていこうとする地元の人々の熱い思いもうかがえた。名立たる文豪たちが生きた時代に思いを馳せた筆者と共に、文学気まま旅をどうぞ。
目次
アーサー・コナン・ドイル
ダニエル・デフォー
ルイス・キャロル
ジェフリー・チョーサー
チャールズ・ディケンズ
ヘンリー・ジェイムズ
トマス・ハーディ
ヴァージニア・ウルフ
ジョセフ・コンラッド
E.M.フォースター〔ほか〕
著者等紹介
那須省一[ナスショウイチ]
1954年宮崎県西都市生まれ。宮崎大学教育学部卒業。1979年読売新聞社入社。国際部デスク、英字新聞デイリー・ヨミウリ編集長などを経て、2010年西部本社の編集委員を最後に早期退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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泉を乱す
12
英文学ってホントに読んできてないので、イギリスに近々行くかもしれないし、軽く読んでみた。副題の「さるく」も九州地方の方言で目を引いた。やはり英文学は、できれば英語で読みたいという気持ちが高まるエッセイだった。2022/08/25
きりぱい
11
英文学を専攻した人ながら、意外に読んだことがなくてこれを機に読んだとか、割とビギナー的なアプローチで進むけれど、2012年と最近のイギリスでゆかりの地を訪ねていて、チャールズ2世の泊まった部屋に泊まったり、案内の幸運に恵まれてか紀行部分がなかなか面白い。作品を辿るのも楽しいけれど、時に引用の対訳が多すぎて、原文をほぼ飛ばしている私には・・。マキューアンが中編小説の傑作としてジョイスの『Dubliners』の中の「The dead」を挙げ、完璧な作品と激賞していた新聞のインタビュー記事があったそうで、へえ!2013/06/28
いくっち@読書リハビリ中
7
原書を読んでイギリス文学を旅する。なんて贅沢な!意外なほど楽しめて、この先もお世話になりそうな一冊でした。2013/07/08
しんこい
5
文学作品や作家にちなんでイギリス全土を回る紀行と思って手に取りましたが、旅してまわるわりにその辺の記述は少なく、文学作品そのものを取り上げて色々語っています。旅行にいきたくなるわけではなかった。2016/11/26
Masato Hayakawa
3
渡英前に予習。やー、行きたいとこ読みたい本だらけだ!2017/09/26