内容説明
徘徊する認知症の人に抑制帯をつけて、イスに縛りつけておく…夜間に動き回って困るからと睡眠薬で強制的に眠らせる…食事や内服を拒否する人に生きるためと無理やり食べさせる…危ないからと日常生活の手段である車の運転を制限する…etc.認知症の人たちを『ひとりの生活者』として尊重し、共に生きていくために私たちは何を考えなければならないのか…。
目次
第1章 『認知症ケアの倫理』とは
第2章 生命倫理(バイオエシックス)の基礎知識
第3章 告知
第4章 家族介護者の役割とその意義
第5章 認知症の人のQOL
第6章 尊厳とパーソン
第7章 パーソン・センタード・ケア
第8章 終末期ケアについての意思決定
第9章 自殺企図・自殺幇助と安楽死
第10章 行動コントロールの倫理
第11章 高齢者虐待と守秘義務の解除(通報義務)
著者等紹介
箕岡真子[ミノオカマサコ]
東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野客員研究員。箕岡医院内科医師。主な研究領域はバイオエシックス、終末期医療の倫理、高齢者の介護倫理、認知症ケアの倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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