ピンダロス祝勝歌研究

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ピンダロス祝勝歌研究

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784862850959
  • NDC分類 991
  • Cコード C3010

出版社内容情報

1962年に発表されたバンディーの研究は,『ピンダロス祝勝歌』研究史上の画期をなすものであった。
ギリシャ古典文化の中で共有されていた理解は,類例による実証を通じてのみ復元可能である。バンディーはその事情を「ピンダロス研究はジャンルの研究である」と表現した。彼の狙いは,勝利者賛美という目的への集約と,ジャンル理解に基づくトポス論への注意を喚起することであった。難解な箇所を伝記や作者の意見の噴出と見る立場を否定し,祝勝歌のジャンルの文脈で捉え直すために網羅的な再読の必要性を訴えた。しかし現実にはジャンルの研究は基礎にすぎず,既にそれは克服されたとして彼の問題提起は忘れられつつある。
このような研究状況に対し著者は,祝勝歌は勝利者を称える修辞と論述によって勝利者の賛美という目的へ集約され,その展開を歌全体に渡って確認する必要があることを個別な実例の精密な分析により明らかにする。
ピンダロスは難解であると言われてきたが,ピンダロスを読み解けなければ,他のいかなる古典作家も読むことはできない。ピンダロス研究は,われわれに突きつけられた,ギリシャ文学全体の読解可能性の試金石である。
本書の企図はテキストの徹底的な読解を通じて,ピンダロス理解の現状すなわちギリシャ語が読めていないことへの再認識と解読への道はいまだ途上であることを明らかにし,この道程への研究者の参集を促すことにある。

はじめに

序 論
第1章 『ピューティア第1歌』85?92行
第2章 『ピューティア第9歌』79?80行
第3章 『オリュンピア第6歌』82?84行
第4章 『ピューティア第2歌』67行以下
結 論
付 論 『ネメア第7歌』102?104行

あとがき

小池登[コイケノボル]
著・文・その他

内容説明

祝勝歌は勝利者を称える修辞と論述によって勝利者の賛美という目的へ集約され、その展開を歌全体に渡って確認する必要があることを個別な実例の精密な分析により明らかにする。

目次

序論
第1章 『ピューティア第1歌』85‐92行
第2章 『ピューティア第9歌』79‐80行
第3章 『オリュンピア第6歌』82‐84行
第4章 『ピューティア第2歌』67行以下
結論
付録 『ネメア第7歌』102‐104行

著者等紹介

小池登[コイケノボル]
1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科西洋古典学専門分野博士課程修了、博士(文学)取得(2008年)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科西洋古典学研究室助教。専門は西洋古典学、特にギリシャ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。