出版社内容情報
歴史というパースペクティブは、まさに今はもうここにはないものを見ようとする努力である。17世紀ホッブズから20世紀フーコーまで、社会学的思考の歴史をたどり、社会学の「精神」を学ぶ。
目次
第1章 社会学前史―契約説、政治経済学、社会主義そして社会学
第2章 カール・マルクスを読む―『資本論』第1巻
第3章 エミール・デュルケームを読む(1)―『社会分業論』
第4章 エミール・デュルケールを読む(2)―『自殺論』
第5章 マックス・ウェーバーを読む―『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
第6章 タルコット・パーソンズを読む―『社会的行為の構造』
第7章 シュッツとベッカーを読む―『社会的世界の意味構成』と『アウトサイダーズ』
第8章 ガーフィンケル、会話分析そして社会的構築主義を読む―『エスノメソドロジー研究』と『社会問題の構築』
第9章 ルーマンとハーバーマスを読む―『社会システム論』と『コミュニケーション的行為論』
第10章 ミシェル・フーコーを読む―『監獄の誕生』『生政治の誕生』ほか
著者等紹介
田中耕一[タナカコウイチ]
1955年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。現職、関西学院大学社会学部教授。専攻、社会学理論、現代社会論、社会学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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K.H.
5
いわゆる社会学史の本。学生向けの講義みたいだと思って読んでいたところ、本当に講義から生まれたものだったようだ。ただ、です・ます調の易しい語り口に乗せられてすいすいと読んでいると、ある時突然論旨を理解していないことに気づいたりする。特に中盤辺りの、浅学の身にはあまり馴染みのない社会学者を扱った箇所。それでもコントからフーコーまで一本筋が通っていて、講義として集中して聴いていたら面白かっただろう。2022/04/04
Go Extreme
2
歴史と社会のパースペクティブ 社会学前史 カール・マルクス─資本論 エミール・デュルケーム─社会分業論・自殺論 マックス・ウェーバー─プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 タルコット・パーソンズ─社会的行為の構造 シュッツとベッカー─社会的世界の意味構成とアウトサイダーズ ガーフィンケル、会話分析そして社会的構築主義─エスノメソドロジー研究と社会問題の構築 ルーマンとハーバーマス─社会システム論とコミュニケーション的行為論 ミシェル・フーコー─監獄の誕生・政治の誕生2021/10/24