二人旅 上海からパリへ―金子光晴・森三千代の海外体験と異郷文学

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二人旅 上海からパリへ―金子光晴・森三千代の海外体験と異郷文学

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  • サイズ A5判/ページ数 574p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862833198
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C3095

出版社内容情報

離婚復縁を繰り返しながら互いを相棒と認めあう数奇な作家夫婦の関係を一次資料に基づき考察。多くの未発表作品と新事実を発掘。

金子光晴と森三千代。二人のDNAの二重らせんのような生き方と交流。そこから紡ぎだされた作品群。遺族や関係者の協力を得て多くの未発表作品と新事実を発掘し、この数奇な作家夫婦の関係を考察。

目次
はじめに
凡例

第一部 三度の中国行と「放浪の旅」

第一章 初めての中国旅行
 一 「ゆきたくてならなかつた支那」
 二 日中文化人交流のネットワークの形成
 三 関係記録の整理と旅行の詳細
 四 谷崎潤一郎の追体験を味わう
 五 田漢との交友
 六 上海芸術界に関する紹介

第二章 上海と周辺都市の表象
 一 「支那趣味」文学と共著詩集『鱶沈む』
 二 南京 ── 「はてしなくすたれてゆく古い都」
 三 蘇州と杭州 ── 日本人のオアシス
 四 上海 ── 苦力の体臭が充満する街

第三章 中国文化人との交流
 一 田漢の来日と再会
 二 上海再訪、魯迅・郁達夫との出会い
 三 魯迅・郁達夫との交流
 四 広がる交流の輪

第四章 「放浪の旅」再考
 一 「放浪の旅」に関する記述
 二 余慶坊の日常
 三 武漢への旅
 四 異なる蘇州景色
 五 パリ滞在の真実と虚構

第五章 描かれた上海とパリの都市風景
 一 金子光晴の上海紀行詩
 二 森三千代の紀行詩
 三 紀行文集『をんな旅』
 四 二度の「上海事変」から生まれた回顧

第二部 戦時下の海外訪問と異郷文学

第六章 戦争の足音を聞きながら
 一 「鳥は巣に」 ── 文学活動への復帰
 二 中国の文化人に描かれた森三千代
 三 郁達夫の来日とその後
 四 金子光晴の「童話」

第七章 金子光晴・森三千代の「北支」旅行
 一 旅行の詳細と関連作品
 二 「われわれ」と「彼ら」との対立構図
 三 揺れ動く戦争認識と中国像
 四 「美しき」兵士像の変身
 五 『あけぼの街』に描かれた戦時下の天津

第八章 中国軍人「柳剣鳴」の形象
 一 出会いと別れ ── 短編小説「柳剣鳴」
 二 戦時下の思い ── 『あけぼの街』と「女弟子」
 三 二〇年後の再会 ── 「新宿に雨降る」
 四 鈕先銘の思い ── 「伝家の宝」と詩作「無題」

第九章 森三千代の仏印訪問と南洋文学
 一 「仏印」訪問と関連作品
 二 紀行詩文から見る仏印訪問
 三 日記に隠された真実
 四 夫婦の異なる南洋観
 五 森三千代の南洋文学
 六 「豹」に託された思い

第三部 「自伝」という名のもとで─妻の語りと夫の語り

第一〇章 二つの髑髏杯 ─ それぞれの上海小説
 一 『どくろ杯』を読む
 二 「通り雨」と『どくろ杯』
 三 もう一つの髑髏杯 ── 森三千代の「春灯」シリーズ

第一一章 夫婦それぞれのパリ物語
 一 異なるパリへの眼差し
 二 散文詩vs小説
 三 多種多様な人物像
 四 「シャンジュ・シュバリエ」 ── 白色の脅威

第一二章 男と女、東洋対西洋の構図
 一 異国描写における「自虐」感情
 二 西洋文明に対峙する中国文化人の自信
 三 中国近代文学に描かれた日中間の恋愛物語
 四 金子光晴が描いた中国人女性 ── 実像から虚像へ

終章 生涯続く夫婦の旅
 一 出会いと恋愛の記憶
 二 作品化された夫婦の確執
 三 妻と夫の公開状

付録1 金子光晴・森三千代海外旅行旅程
付録2 金子光晴・森三千代海外関連主要作品一覧
付録3 森三千代作品リスト

初出一覧
参考文献
あとがき
索引

目次

第1部 三度の中国行と「放浪の旅」(初めての中国旅行;上海と周辺都市の表象;中国文化人との交流;「放浪の旅」再考;描かれた上海とパリの都市風景)
第2部 戦時下の海外訪問と異郷文学(戦争の足音を聞きながら;金子光晴・森三千代の「北支」旅行;中国軍人「柳剣鳴」の形象;森三千代の仏印訪問と南洋文学)
第3部 「自伝」という名のもとで―妻の語りと夫の語り(二つの髑髏杯―それぞれの上海小説;夫婦それぞれのパリ物語;男と女、東洋対西洋の構図)
生涯続く夫婦の旅

著者等紹介

趙怡[チョウイ]
1962年生まれ。関西学院大学経済学部教授。南京大学外国言語文学部フランス言語文学科卒業。南京林業大学助教を経て1989年来日。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は比較文学・比較文化、主な関心は翻訳文学、異文化交流、上海フランス租界の文化と歴史など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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クァベギ

0
金子が森の小説をもとにした文章を書いていて、それが今も読みつがれていること、対して森の作品は忘れさられていることを考えると複雑な気持ちになるが、森三千代という素晴らしい作家を深く知ることができた。一言では魅力を言いつくせない、内容の濃い本。2021/11/09

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