出版社内容情報
管理教育と批判を受けながら生徒規範として校内秩序を保つために継承された日本の学校内部規則をテーマとする。
目次
第1章 人間と学校教育(社会のなかの学校;学校における生徒指導)
第2章 生徒規範の研究(1980‐90年代の教育諸課題;学校批判と依存;課題の所在群(脱学校と教育の目的)
研究の目的と意義
基本的な概念の確認
生徒指導の射程
生徒規範にかかわる先行研究・事例)
第3章 生徒規則の裁判例(生徒心得・生徒規則の訴訟;公立中学校の裁判例;裁判例の分析)
第4章 生徒規則の法的焦点(戦後教育裁判の変容;学校利用関係諸説;子どもの権利条約と生徒規制;保護者の教育権と生徒規則;アメリカ合衆国の「生徒行動ハンドブック」)
第5章 生徒規則の策定・改正(生徒規則を定義する;法社会学的にみた生徒規範の性格;文部省「校則の見直し」;年度毎の改正と合意形成;策定・改正の視座と意義)
著者等紹介
中尾豊喜[ナカオトヨキ]
1958年、長崎県生まれ。兵庫教育大学大学院学校教育研究科学校教育専攻生徒指導コース修了。現職:大阪体育大学体育学部准教授(2020年4月より教授)。専門分野:学校教育学(生徒指導、特別活動)、教師教育学。著書等:編著『家づくり・街づくりを考える』大和ハウス工業(2012年 第6回キッズデザイン賞最優秀賞/消費者大臣賞受賞作)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。