うたかた―七代目鶴澤寛治が見た文楽

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  • サイズ B6判/ページ数 104p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862832719
  • NDC分類 777.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人形浄瑠璃文楽の三味線、人間国宝七代目鶴澤寛治の記憶にだけ残る文楽の世界。その戦前からの道のりを文章で再構築する試み。

人形浄瑠璃文楽の三味線、人間国宝七代目鶴澤寛治の記憶にだけ残る世界を再構築する──。この試みによって、戦前から現代までの文楽の道のりが渡邉肇の写真とともに鮮やかによみがえる。

目次
はじめに

一 原風景
父の背/父・六代目鶴澤寛治/生まれ変わった文楽座/彦六座/團平師匠のもとに/文楽座に戻る/京都に戻る/再び文楽座へ/堀江の思い出/小春太夫の美声/三味線は芸能界きっての人気/新しい文楽座/堂島/川のせせらぎ/襲名と遺恨/戦争へ

二 戦中のデビュー
義兄・浜太夫(四代目・津太夫)/デビューは琴・名は寛子/大阪大空襲/四ツ橋・文楽座焼失/義兄の復興運動/終戦へ/初の東京公演/父の稽古/鶴澤寛五郎/目指すのは芸術家

三 復興と分裂
GHQの介入/分裂/あの日の雪/「曽根崎心中」の復活/三味線を音楽としてクローズアップ/道頓堀文楽座/松竹との別れ/交渉の糸口/珍道中/パリジェンヌの涙/両会派の溝

四 太夫と三味線の分裂
父の死/三味線の変化/伝説的な名演/手が回るだけの三味線/国立文楽劇場/鶴澤寛治襲名/将来への期待

略年表
あとがき
参考文献

目次

1 原風景―戦前の文楽(父の背;父、六代目・鶴澤寛治 ほか)
2 戦中のデビュー(義兄・浜太夫(四代目・津太夫)
デビューは琴・名は寛子 ほか)
3 復興と分裂(GHQの介入;分裂 ほか)
4 太夫と三味線の分裂(父の死;三味線の変化 ほか)

著者等紹介

中野順哉[ナカノジュンヤ]
作家。小説を阿部牧郎、浄瑠璃台本を七世鶴澤寛治の各氏に師事。2002年より各地の歴史をテーマにした講談を創作し音楽とコラボさせた「音楽絵巻」を上方講談師・旭堂南左衛門とともにプロデュース。2011年に室内楽団体日本テレマン協会代表に就任。2014年には独自の視点からアナライズした大阪文化論「私の見た大阪文化」を発表。2017年8月に日本テレマン協会より独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

69
2018年90歳で亡くなった鶴澤寛治さんの回想は、戦前・戦後の文楽を知る貴重なエピソードが満載。特に、これまでは三和会側の発言が多かっただけに、因会の方々の本心を知り、その恩讐の深さにゾッとする。三味線が太夫を鍛える伝統が、越路さんほか四人の太夫の圧力で廃止になったという話はショック。寛治さんは「今の人は、舞台はあくまでも仕事で、こなしているだけ」と批判しておられるが、正直、私は、あれだけ手が回るに、いつも淡々と覇気のない三味線を弾く寛治さんに歯痒い思いを感じ続けてきただけに、複雑な思いでその文を読む…。2019/04/16

GO-FEET

5
昨年亡くなられた人間国宝・七代目鶴澤寛治が記憶している戦前から現在までの〈文楽の道のり〉を著者がまとめたもの。以下の発言は興味深い。「太夫の修行はまず、三味線奏者の指導を受けるところから始まっていた。三味線奏者が声の質や品などを見極め、将来どういった場面を得意とする太夫に育てるのかを定めるのだ。それを師匠となる太夫に伝え、太夫はそれに基づいて弟子を指導する。仮に師匠がダミ声であっても、弟子入りした者が美声を持っていた場合は、それを伸ばす方向で指導するよう三味線奏者が申し送る―――そんなシステムであった。」2019/07/30

sakase

3
「優しい気持ちを持て」それが三味線の心の根幹である。--三味線も太夫も人形も、あるいはほかの芸術(歌舞伎、落語、ピアノ、オーケストラ)でも安心して心豊かに楽しめる藝術が好きです。 因会の方々の本心、太夫への厳しい意見など驚きました。2019/05/13

つばな

1
かなり鋭く今の文楽への批評があると同時に、お弟子さんたちへのあたたかいまなざしもあった。戦前、戦中のお話もたっぷりあった。2019/04/15

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