出版社内容情報
T.S.エリオットの著作に反映される、自身の個人的な苦悩を普遍的なものに昇華させようとする自意識の変容を読み解く。
目 次
凡 例
序章
第?章 「J. アルフレッド・プルーフロックの恋歌」における眼
─自己の眼に糾弾されるプルーフロック=エリオット
「J. アルフレッド・プルーフロックの恋歌」への道
F. H. ブラッドリー哲学への道
ブラッドリー哲学から読み解くプルーフロック=エリオット
第?章 『荒地』における眼
─独我論と罪意識
『荒地』への道
『荒地』を巡って
「有限の心の中心」と「モナド」
第?章 『うつろなる人々』と、『聖灰水曜日』
─新たな視点としての薔薇の出現
薔薇の予兆
ブラッドリーからアンドリューズへ
薔薇の出現
第?章 『四つの四重奏』とブラッドリー哲学
─火の苦しみと恩寵の薔薇
「バーント・ノートン」
「イースト・コウカー」
「ドライ・サルヴェイジェズ」
「リトル・ギディング」
ブラッドリー哲学の帰着
第?章 苦しみの意味
─実在を求めて
『岩』
『大聖堂の殺人』
『一族再会』
『カクテル・パーティ』
『秘書』
『長老政治家』
評論においても
エリオットの終幕
注
参考文献
年 表
あとがき
索 引
岡田 弥生[オカダ ヤヨイ]
著・文・その他