出版社内容情報
トップマネジメントにおける経営者の戦略アイデアを現実成果としてのイノベーションにまで紡いでいくためのプロセスを提示する。
はじめに─空回りする名ばかりトップマネジメント
第?部 マネジメントから取り残された戦略の領域
第1章 問題放置され続ける戦略領域
1 のど元過ぎれば熱くない、年に一度の戦略イベント
2 有効性に疑問があるにもかかわらず策定される経営戦略
3 将来の危機よりも目先の利益を優先する組織体質
4 目先の忙しさでごまかす戦略への理解不足
5 何が問題なのかを知られたくない現場と知ろうとしないトップ
第2章 マネジメントとは言い難いトップマネジメント
1 誰も忠告してくれない裸の王様状態の経営者
2 戦略マネジメントを知らず夢だけ発信してもしかたがない
3 戦略展開とかい離する縦割り組織と目標管理
4 あまりに貧弱なトップへの戦略フィードバック
5 マネジメント屋がつくる虚像の戦略マネジメント
第3章 シングル・ループがもたらす事件事故
1 崖に向かって行進するデス・マーチはなぜ起こるのか
2 根本解決に目を向けないマネジメント不在の現場リーダー
3 知っているくせに見て見ぬふりする無責任体質
4 コトが大きくなってから事情を知らされるトップの無念
5 戦略は軌道修正が必要な「一勝九敗」的なもの
第?部 なぜ戦略をマネジメントすることが必要なのか
第4章 鳥の目虫の目魚の目を駆使して見つける繁栄への道
1 その経営計画は経営環境を鳥瞰できているか
2 先にあるチャンスやリスクをキャッチする魚の目
3 前だけでなく足下にも虫の目で注意する
4 鳥の目虫の目魚の目を併せ持つ戦略眼
第5章 戦略に疑いの目を向けるためのダブル・ループ
1 PlanDoSeeサイクルにまつわる混乱
2 行ったきりで戻ってこないPlanDoマネジメント
3 階層ごとのマネジメントループを結びつける
4 らせん構造で実装する戦略マネジメント
5 戦略マネジメントの鍵を握るミドルマネジメント
第6章 フィードバックありきの戦略マネジメント
1 振り返りの時間を求めない現場の常識を改革する
2 PlanDoから切り離されたSeeの再連結
3 上位へのフィードバックに必要となるバリデーションの考え方
4 経営報告を儀式にさせないためのマネジメントレビュー
5 戦略マネジメントに不可欠となる管理会計の確立
第?部 戦略マネジメントの全体像 103
第7章 スタンダードがあるようで存在しない戦略策定の形(?戦略策定プロセス)
1 ミッション、ビジョン、バリューのステートメント再確認
2 3C、5Forceによる経営環境の見える化
3 SWOT分析から戦略ストーリー引き出しまで
4 戦略ストーリーからバランススコアカード戦略マップへの展開
5 因果関係分析によるCSF、KPIの見極め
6 能力分析と将来予測にもとづく行動目標の設定
7 損益モデルにもとづくアクションプラニング
第8章 コミュニケーションが決め手となる戦略展開(?戦略展開プロセス)
1 計画文書への上位リンクの実装
2 部門の壁を越えるマネジメント体制
3 因果関係で戦略を末端作業まで結びつける
4 全体像と順序感が問題となる予算編成
5 マネジャーに求められるプロジェクトマネジメントスキル
第9章 シングル・ループを許さない実行段階での戦略リンク(?戦略実行プロセス)
1 らせん構造スタイルによる上下ループの有機的結合
2 上位管理者と下位管理者の役割をRACIモデルで再編する
3 Doオンリー現場へのPlanおよびSee機能の組み込み
4 トップ戦略と現場方針との整合性確保が決め手
5 行動予定と業務報告から見直すダブル・ループへの変革
6 戦略カタリストによる垂直水平自由な意思疎通
第10章 戦略見直しをタブーにしないためのデータ分析とオープン経営(?戦略評価プロセス)
1 フィードバックがあってこその戦略マネジメント
2 戦略マネジメントからみた管理会計の現状とあるべき姿
3 因果関係を抜き出して戦略インプットするデータアナリストへの期待
4 戦略修正のための助言ができるキャディー型人材への期待
5 データ経営の集大成DMP
終わりに─戦略とマネジメントを一体化せよ
参考文献
杉浦 司[スギウラ ツカサ]
著・文・その他
目次
第1部 マネジメントから取り残された戦略の領域(問題放置され続ける戦略領域;マネジメントとは言い難いトップマネジメント;シングル・ループがもたらす事件事故)
第2部 なぜ戦略をマネジメントすることが必要なのか(鳥の目虫の目魚の目を駆使して見つける繁栄への道;戦略に疑いの目を向けるためのダブル・ループ;フィードバックありきの戦略マネジメント)
第3部 戦略マネジメントの全体像(スタンダードがあるようで存在しない戦略策定の形(1 戦略策定プロセス)
コミュニケーションが決め手となる戦略展開(2 戦略展開プロセス)
シングル・ループを許さない実行段階での戦略リンク(3 戦略実行プロセス)
戦略見直しをタブーにしないためのデータ分析とオープン経営(4 戦略評価プロセス))
著者等紹介
杉浦司[スギウラツカサ]
立命館大学経済・法学部卒、関西学院大学大学院商学研究科修了(MBA)、信州大学大学院工学研究科修了(工学修士)。京都府警、大和総研を経て杉浦システムコンサルティング・インク設立。中小企業基盤整備機構戦略的CIO育成支援事業チーフアドバイザー。情報処理技術者(システムアナリスト、システム監査技術者、情報セキュリティアドミニストレータ、アプリケーションエンジニア、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト)、PMPプロジェクトマネジメントプロフェッショナル、CISA公認情報システム監査人、CIA公認内部監査人、CFE公認不正検査士、ISO審査員(品質、環境、労働安全、情報セキュリティ、ITIL)、行政書士などの資格を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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