目次
第1章 日米繊維交渉と沖縄返還問題―政治と政策との狭間
第2章 日本の対米鉄鋼輸出自主規制問題―世界的な過剰供給能力の削減を、主要国間でどう分担するか
第3章 日本の対米自動車輸出自主規制問題―通商法提訴と議会が盛り上げた交渉劇
第4章 日米半導体協定とその影響―米国の通商政策の変更、管理貿易、日本半導体産業の衰退の始まり
第5章 日米構造問題協議と日米包括経済協議―スーパー三〇一条、新種の協議、内政干渉的要求、成果評価のための客観基準
第6章 広域経済圏創出と域内通商関連ルール設定競争(終章に代えて)―米国の対日通商交渉目的・形態の変遷とその到達点としてのTPP
著者等紹介
鷲尾友春[ワシオトモハル]
1947年兵庫県生まれ。1970年関西学院大学商学部卒業。日本貿易振興機構(ジェトロ)理事、海外調査部長、世界平和研究所出向、その間、米国に3度駐在(ニューヨーク・センター調査担当、ニューヨーク・センター次長、シカゴ・センター所長)、現在、関西学院大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
6
2014年7月刊行。前年2013年3月に第二次安倍内閣がTPP交渉参加表明といったタイミング。本書のベースは関西学院国際学部(院)の「日米通商交渉史」講義用教科書として作成されたっもの。また著者は過去にジェトロNYセンター次長などを務め、交渉当事者ではないが現場からの調査レポートを行った人である▲GATTでは許されていた相手国への輸出自主規制の要請が、WTOは禁止される。半導体協定や自動車部品の構造協議にはその事情が反映した/TPPのような広域構想は、自国の経済領域を国境外に拡張するという形の「保護貿易」2019/06/15