内容説明
三つの訴訟―奄美「自然の権利」訴訟、沖縄ジュゴンNHPA訴訟、沖縄やんばる訴訟―に関係した論稿をあつめ、そこで直面したいくつかの論点について検討したものである。
目次
第1章 だれが法廷に立てるのか―環境原告適格の比較法的な一考察
第2章 法廷に立てなかったアミミノクロウサギ―世にも不思議な奄美「自然の権利」訴訟が問いかけたもの
第3章 沖縄ジュゴンと環境正義―辺野古海上ヘリ基地問題と米国環境法の域外適用について
第4章 沖縄ジュゴンと法の支配―沖縄ジュゴン対ラムズフェルド事件の米国連邦地裁決定訳と解説
第5章 広域基幹林道奥与那線と法的諸問題について―世界的遺産が壊されるしくみと沖縄やんばるへのレクイエム
第6章 沖縄やんばる訴訟控訴審判決と住民訴訟における損害について―いわゆる4号請求における損益相続で違法な行為による利得を控除できるか
第7章 地域森林計画策定と林道事業をめぐる諸問題―沖縄北部地域森林計画事例から見たやんばる破壊と今後の課題について
資料編
著者等紹介
関根孝道[セキネタカミチ]
1955年12月25日生まれ。関西学院大学総合政策学部教授・弁護士。同大学地域・まち・環境・総合政策研究センター長。日弁連公害対策・環境保全委員会特別委嘱委員。2004年Distinguished Environmental Law Graduate Award(Lewis & Clark Law School)。2006年沖縄研究奨励賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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