内容説明
歴史のこと、楽譜のこと、音とはなにか…音楽本の名作案内。200冊をガイド。
目次
イントロ 音の聞き方が変わった本(クルト・ザックス『音楽の起源』;パスカル・キニャール『音楽への憎しみ』;吉川英士『日本音楽の性格』 ほか)
書くひとに聞く音楽本を読む(音楽本は読まない。;ロックは音楽雑誌。;パンクでひっくり返った。 ほか)
推薦図書 ザ・グレーテスト・ヒッツ・オブ・音楽本 あ行(相倉久人『機械仕掛けの玉手箱―ロック時代への乱反射』;相沢秀禎『松田聖子のバランスシート』;間章『僕はランチにでかける』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MASA123
10
自分も音楽本は好きでかなり読んだつもりだったが、まだまだ多数の未読の本があり、よく集めたものだと感心する。気になるタイトルや装丁の本は読んでみたい。本探しのカタログとしての役割は十分に果たしていると思う。 長文のコラム記事は、ライターの音楽体験的なものになっているが、年代がすこし違うので共感はなかった。 2023/10/30
西澤 隆
5
聴き始めたのが「日本語のロック」が立ち上がった直後の80年頃だった僕は、例えば「あと数年はやければ○○に立ち会えたのに」という残念さとともに上の世代のひとたちの言説に劣等感を持ってきた。でも上の世代は世代で、たとえばクラシックとかアメリカのブルースやロックとかイギリスの~とかいろんなものへのコンプレックスと戦ってきたんだなとも思う。いい評論もあれば「コジらせてるなあ」というものも多く、純粋に立ち位置や評価だけで評論できずにどうしても「コジらせ」が入るところが音楽だな、とも。読みたい本がいくつか増えました。2019/09/09
gachi_folk
2
いい本だな。相変わらず湯浅さんもぶっ飛んでいて良い。これに中村とうようさんが書いてたら、とんでもない一冊になってたろうな。素晴らしい。2012/02/26
よう
1
文字通り音楽関連本を紹介する本。間に音楽評論家達へのインタビューが挟まる形となっている。著者が多数いることで、バラエティ豊かな音楽本がセレクトされているのは素晴らしい。逆に同じ理由により、推薦文の質に差があることが悔やまれる。音楽の本はそれなりに知っているつもりではあったが、まだまだ知らない本があった。2017/09/12
かふ
1
音楽本はガイドブックで読むより音楽の出会いと好奇心の中で読んでいたんだなと再認識。2012/08/29