内容説明
福島と出会って25年、定住して10年。私は第二の故郷を離れない!避難指示・放射能・風評被害…「田舎暮らしの達人」が記録した新聞・テレビで報道されない最前線の日常。
目次
第1章 第二の故郷・都路との25年間(1986年~2011年3月10日)
第2章 まさかの避難指示(3月11日~3月20日)
第3章 「同心円」はおかしい!(3月21日~4月10日)
第4章 二地域居住で長期戦へ(4月11日~5月1日)
第5章 非日常が日常になる(5月2日~5月23日)
第6章 それでも福島で生きる(5月24日~6月18日)
著者等紹介
山本一典[ヤマモトカズノリ]
田舎暮らしライター。1959年北海道北見市生まれ。85年から田舎暮らしの取材を始め、86年に福島県都路村(現在は田村市都路町)と出会う。15年に及ぶ交流を経て2001年に一家で都路に移住、農村内部で田舎暮らしのさらなる可能性を模索してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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事務所ひとり
7
とうとうこの手の本を読んでしまった。情報が錯綜しそうなので、関連本はどれも読まないでおこうと思ってた。でもうちも海側の原発から31~35km程の地区で、津波の後(うちは大丈夫だった)、町内全避難したので、自分の体験と照らし合わせてみようかと思って読んでみた。日記形式になっていたので、概ね私が体験した事に近いと思った。勿論他の地域では全く違う体験になると思う。実際、父の実家は浪江町で祖母達は長期間帰る見通しが無い…。時系列でこんな事があったと確認したり、県内と県外での温度差を知るには良い本だと思う。2011/08/31
いのお
2
福島に移住した、雑誌「田舎暮らし」のライターの人の震災直前から現在までの日記。原発から20キロ、避難区域ギリギリのラインの田村市都路地区の人がどのように過ごしたかがよくわかる。田舎の親父の話を聞いている気分になる。2011/08/24
丸尾聡
0
田舎暮らしを満喫していた著者が、原発被害に遭う。結構、お酒飲んじゃってるなあ、というところが人間らしく、そこで生きていくため、あるいは理不尽さをやりすごすために、「そう信じることに決めた」的な著述が多い。否定はしない。そうであろうと思う。が、著者の山下教授礼賛はどうかと思うが。2012/01/19