内容説明
小説家、柴崎友香が織りなす7人の漫画家との対話。
目次
上條淳士
サライネス
荒木飛呂彦
五十嵐大介
岡野玲子
浅野いにお
くらもちふさこ
京都観光2024
クロス・トーク 「りぼん」発、魔界行き―まんが遍歴鼎談(柴崎友香;松田暢子;渡辺ペコ・構成/渋谷直角)
ボーナス・トラック 上條淳士とふたたび and 2008 Now―
著者等紹介
柴崎友香[シバサキトモカ]
作家。1973年大阪生まれ。『きょうのできごと』(河出書房新社)が2004年、行定勲監督によって映画化。2007年、『その街の今は』(新潮社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
12
お互いのリスペクトが伝わってくる対談集だった。2020/09/21
kuukazoo
5
芥川賞をとる前の柴崎友香と漫画家の対談集。BOの百円棚で発見。上條惇士とかサライネスとか五十嵐大介とか好きだったのでつい買ってしまった。だが一番面白かったのはよく知らない漫画家とかライター3人とマンガについてしゃべくる「りぼん発、魔界行」の章だった。しかし、こないだ読んだ「マンガホニャララ」にもあったが、道に落ちてたマンガを拾って読んだら面白くてハマったみたいな話があって、そんな出会いはマンガならではなんだなと思ったが、今は道にマンガなんて落ちてないし、電車でジャンプ読むリーマンも全く見ない。2018/07/08
amanon
3
柴崎による漫画家インタビュー集。大半がまともに読んだことの無い人達だったわりには楽しめたか(笑)。ただ、荒木飛呂彦は殆どひたすら話題が『ジョジョ』に集中して読むのが辛かったけど。それと今更ながらに痛感させられたのが、漫画という表現方法の特異さ、困難さ。絵と物語を同時に紡ぎださねばならないというしんどさに加えて、基本的に雑誌連載、出版社や編集者とのせめぎ合いや様々な制約。そうした問題をクリアーして作品を量産していかねばならないというのは、並みの精神力では無理だろうな…「京都観光」は柴崎作品そのものだった。2019/11/03
勉誠出版営業部
2
浅野いにおさんの装画が目を引く、柴崎友香さんの『ワンダーワード』を読了。柴崎さんと漫画家の方々との対談集。注目は中盤に収録された柴崎さん原作の漫画。小説の空気感が巧く表現されている。2014/05/13
KUAD
2
荒木飛呂彦氏だけ。新規を望む出版社に「だけど、作家って、人生と同じで、積み重ねがあるから」と言う氏。「魔少年BT」等気高さや誇りを重要視するのが、人の生き方だと思っていた。精神的に気高いってどういうことかを考えていた。デザインでは体温の感じられる機械とかを。戦いにルールが欲しい。なんでもありの世界じゃなくちょっと限定されるスポーツ漫画の様に。アイデアは「時間が戻る」メモの形。第3部は襲ってくる奴で第4部杜王町はじっと待つタイプ。履歴書を作ると人物が膨らみ重力が生ずる。バビル2世のような生きる悲しさを描く。2011/12/30