心の傷を癒すということ―大災害と心のケア (新増補版)

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心の傷を癒すということ―大災害と心のケア (新増補版)

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  • サイズ 46判/ページ数 490p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861827853
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C0011

出版社内容情報

大災害と心のケア

内容説明

PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ被災者の「心の叫び」と、自らも被災しながら取り組みつづけた精神科医によって、阪神大震災の被災地から届けられた感動の“心のカルテ”。本書は、サントリー学芸賞受賞作に改訂を加え、さらに新たに阪神大震災および災害精神医学に関するエッセイや論考を大幅に増補し、そして著者と関係の深かった方々の文章を収録した決定版。

目次

第1部 震災直後の心のケア活動―1995年1月17日~3月
第2部 震災が残した心の傷跡―1995年4月~96年1月
第3部 災害による“心の傷”と“ケア”を考える
増補第1部 被災地の復興と災害精神医学
増補第2部 安克昌と本書に寄せて
新増補 神戸・淡路大震災から二十五年を経て

著者等紹介

安克昌[アンカツマサ]
1960年12月6日、大阪市に生まれる。1973年、東大阪市立縄手小学校卒業。1976年、私立星光学院中学校卒業。1979年、私立星光学院高等学校卒業。1985年、神戸大学医学部卒業。1985年4月1日~6月30日、神戸大学医学部精神神経科学講座において研究に従事。同年7月1日~86年5月31日、神戸大学医学部附属病院精神神経科研修医(1986年1~5月:県立淡路病院精神科)。1986年6月1日~87年6月30日、県立尼崎病院神経科研修医。1987年7月1日~90年5月31日、尚生会湊川病院(1987年7月~89年6月:加茂病院兼務)1990年6月1日、神戸大学医学部附属病院精神科神経科医員となる。1991年5月1日、神戸大学医学部附属病院精神科神経科助手となる。同年6月30日、結婚。1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。自らも被災しながら、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネイトし、精神科救護所・避難所などでカウンセリング・診療などの救護活動を行った。同年4月、著書『心の傷を癒すということ』を刊行(作品社)。同年12月、同書が「サントリー学芸賞」を受賞。1997年、神戸大学医学部附属病院精神科神経科講師となる。2000年、神戸市立西市民病院精神神経科医長となる。同年5月、肝細胞ガンが発覚。同年10月20日、神戸市立西市民病院精神神経科で最後の診察をして休職。同年12月2日、神戸市立西市民病院で死去、享年39歳。資格、1985年、医師免許証(4295)、1990年、精神保健指定医(8392)、1997年、博士(医学)(神戸大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pohcho

56
昨年のドラマをきっかけに読んだ。阪神大震災で自ら被災しながら、精神科医として傷ついた人々の心に寄り添い、心の傷を癒やすということについて考え続けた安先生。ドラマでは若くして病で亡くなられた先生の生涯が描かれたが、この本は先生が過酷な日々を送る中、身を削るようにして書かれた文章がもとになっている。「心のケアを最大限に拡張すれば、それは住民が尊重される社会を作ることになるのではないか。それは社会の「品格」に関わる問題だと私は思った」コロナ禍の今、先生が遺された言葉を考え続けていきたいと思う。2021/01/03

shikashika555

39
テレビドラマをきっかけに(それも見るのにかなりのエネルギーがいった)やっと手に取れた。 中井久夫先生の書かれる震災記録は 時に鋭く直接的で、ギョッとするような気付きがある。 一方 安先生の書かれた記録は、あくまで当事者、中の人の心の風景を 読み手と同じ目線で語りかけてくださっているようだ。 当時のそのままの記録でとても生々しいものであるのに、安先生の言葉のフィルターを通すと 震災のことに触れても心がしんどくならない。 新増補版は、厚みの半分が あとがきと関係者の寄稿文であった。すばらしい本だと思う。2020/07/24

riviere(りびえーる)

31
震災25周年を記念したTVドラマを見て興味を持ち、図書館の長い順番待ちののち本日読了。いい本でした。被災直後の大混乱の様子とその中で専門家として悩みながら奮闘してきた様子が気負いなく書かれていてとても参考になった。この震災や過去の災害、海外の知見がその後私の地元も被災した東日本大震災で活かされていると実感できた。「派手な一撃のストレスよりも、慢性的・持続的なストレスの方がはるかに負担となる(p25)」コロナの今がまさにその状況。早逝したことが惜しまれる。 2020/08/10

大阪のきんちゃん2

19
NHKの「100分de名著」で中井久夫SPというのが放映され、その中で中井先生の弟子の安克昌さんについて言及されていたので読むことにしました。 阪神淡路大震災を被災しながらも精神科医として真摯にケアに取り組んだその一部始終がまとめられています。 PTSD(心的外傷後ストレス障害)についてこれだけまとめられたものを読んだのは初めて。これも名著だと思います。 1995年1月17日、忘れる事が出来ない未曽有の災害、救援する側も被災者… 柄本佑・近藤正臣・尾野真千子さんらが出演したNHKのドラマもとても良かった。2023/07/11

けい子

18
心という目に見えない傷を癒す事の出来る人は「聞いてあげる」「治してあげる」という姿勢ではなく、その人と「一緒に考える」事が出来る人だと思う。安先生は常に一緒に考え、前に進もうとしてくれる。本書では、その安先生の素晴らしさも知れましたが、改めて阪神淡路大震災の被害の大きさ、大事な人や物を失った人の多さ、それによって引き起こされるPTSDの実態も知ることになりました。2020/08/15

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