出版社内容情報
ヘーゲルの思索について有限な存在者の自覚的な在り方を「純粋な思想」においてとらえ返し、掘り下げ、その射程範囲を明らかにする。ヘーゲルの思索を初期のイエーナ期から後期のベルリン期の宗教哲学に至るまで跡付けつつ、有限な存在者の自覚的な在り方を「純粋な思想」においてとらえ返し、掘り下げることで、ヘーゲル論理学の射程範囲を明らかにする。
嶺岸 佑亮[ミネギシ ユウスケ]
著・文・その他
内容説明
ヘーゲルの思索を初期のイエーナ期から後期のベルリン期の宗教哲学に至るまで跡付けつつ、有限な存在者の自覚的な在り方を「純粋な思想」においてとらえ返し掘り下げることでヘーゲル論理学の射程範囲を明らかにする。
目次
第1部 イエーナ期における主体性の思想の成立―精神の活動性と自己知(“それ自身において無限であること”と自己知のはたらき;精神における存在と知の関係)
第2部 実体から概念へ―根源的なものであることの条件(“必然的である”ということの意味;存在と本質の統一態としての実体 ほか)
第3部 概念の人格性と自己実現の活動(普遍性・特殊性・個別性―概念の自己同一性と自己規定について;概念の活動性とその対象―“自ら自身にとって対象となる”ということ ほか)
第4部 自己であることの根源への問い―『宗教哲学講義』における有限な精神の自己知(有限な精神が自己意識へ至るプロセス―自然のままであること;精神が精神を証しする―“対象を知ること”と自己意識 ほか)
著者等紹介
嶺岸佑亮[ミネギシユウスケ]
1985年宮城県生まれ。2008年東北大学文学部人文社会学科卒業。2012~2014年日本学術振興会特別研究員(DC2)。2015年東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。2015~2018年東北大学大学院文学研究科専門研究員などを経て、現在、東北大学文学部、全学教育並びに福島大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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