内容説明
“レジームシフトの父”による、偉大なる漁業資源研究の歩み。漁況調査からはじまり、漁業科学、漁業政策へと幅を広げた故・川崎健の水産海洋学。半世紀以上にわたるその研究と多大な業績を克明に振り返り、人間と天然資源との関わりを思考しつづけた川崎の理論と理念を再評価する。
目次
1 年譜
2 研究の軌跡(レジームシフト理論の形成過程;日本漁業をめぐる論考;海洋環境問題と政策問題)
3 漁業科学・資源生物学の到達点(自然変動する海洋生物資源の合理的利用;日本漁業の「ショック・ドクトリン」考;資源操作論の限界―沿岸資源管理の歴史に学ぶ)
4 Autobiography自伝/研究史(「私の歩んだ道」The way of my life)
5 現代科学と弁証法