内容説明
生の倫理と世界の論理はどのように通底しているのか?―「生」と「世界」への問題意識が織り成す多様で魅力的な思想史のタペストリー。
目次
1 哲学史研究の再構築(“共通感覚”の問題圏―“感覚の感覚”(アリストテレス)から“美的意識”(カント)へ
相対主義再考―古代哲学と現代との対話
唯名論と中世末期の倫理学の構図
形の哲学―心理学から見たモリヌー問題
不可知の外界―不自然な自然観はどのように生まれたか)
2 ヘーゲル哲学研究の革新(ヘーゲルの音楽論―内面的感情の自由な流動;「私」と「私」の間に―「彼方への眼差し」を可能にするもの;「生」の淵源とその脈路―青年ヘーゲルにおける「生」の弁証法の源泉;共通感覚と共通知の哲学)
3 応用倫理学の可能性(医療倫理における倫理原則と徳;応用倫理学は(どのように)幸福を扱いうるか
技術倫理の根柢にあるもの)
著者等紹介
座小田豊[ザコタユタカ]
東北大学大学院文学研究科教授。東北大学総長特命教授(2015年4月から)。1949年福岡県出身。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専門は哲学、近世哲学
栗原隆[クリハラタカシ]
新潟大学人文学部教授。1951年新潟県出身。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。学術博士。専門は近世哲学、応用倫理学、人間学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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