内容説明
東アジアの近現代への深遠な理解を促す、教育史・植民地大学・比較文化からのアプローチ。アジアにおける過去の歴史的経験をみつめ、新たな関係構築の基礎となることを目指した、日本・韓国・台湾の8人の研究者による意欲的なセミナー・シンポジウムの成果。
目次
文化と植民地時代―中韓日の閑適詩の系譜における金素雲訳詩「南に窓を」の意義
第1部 朝鮮・台湾の文化・教育と日本(旧韓国~朝鮮の「内地人」教育;日韓の近代劇における演劇論の影響―小山内薫と柳致鎭の演劇論を中心に;植民地時代の文学を振り返る意義とその方法―台湾の例から;コメント―「思想史」の水路をつけ替えるために)
第2部 朝鮮・台湾の植民地大学(台北帝国大学と熱帯研究;京城帝大の内と外―韓国学術史の再認識;東アジア的な視点から見た「外地」と「地方」の帝国大学教育―国際シンポジウム「朝鮮と台湾における植民地大学」コメント)