内容説明
大学入試の在り方が高等学校に与える影響とは?大衆化する教育の「つながり」を再検討する。高校・大学の双方の見地から、橋渡しとしての大学入試システムの問題点を提示。学習指導要領と大学入学試験の二つの異なるフレームが、現代の教育の実像をどう規定してきたのか。
目次
第1部 高校教育と大学入試制度(学習指導要領vs大学入試―その葛藤の軌跡といま;高校現場における新学習指導要領の理念への取り組みと大学入試制度への思い;大学入試制度の変更に伴うスケジュール問題の構造;センター試験理科の科目設定を巡る高校の準備状況について)
第2部 日本における高大接続問題の過去と未来(高大接続史の試み―戦前におけるその弾力性;共通第1次学力試験の導入の経緯―「日本型大学入学者選抜の三原則」の帰結として;高校で身についた能力と大学で必要な能力を探る―高校成績を基にした大学入学制度へ;大学入試のパラダイム転換を目指して)
第3部 新時代の大学入試をめぐって