内容説明
英国の公教育における政策・経営の現代化改革がもたらした、全体主義的な影響を検討。擬制のなかで無自覚に行なわれうる受動的・均質的な思考をしりぞけ、学校・組織・政治と私たちの間にある関係、教育をめぐる“活動”の過程と意味を探る。
目次
第1章 ハンナ・アーレントを取り入れる
第2章 ハンナ・アーレントとELMAの研究および実践
第3章 アーレントを使ってELMAについて思考する―政治と全体主義
第4章 アーレントを使ってELMAについて思考する―“活動的生”
第5章 アーレントを使ってELMAについて思考する―“観照的生”デイヴィッド・ホールとの共同執筆
第6章 アーレントとともに/抗して思考する
著者等紹介
ガンター,ヘレン・M.[ガンター,ヘレンM.] [Gunter,Helen M.]
英国マンチェスター大学教授。専門は教育政策学、教育経営学。社会学、政治学、歴史学の視点から教育のリーダーシップや統治、教師の力量形成といった教育経営の現代的課題とともに教育経営の理論史について研究を行なっている
末松裕基[スエマツヒロキ]
東京学芸大学教育学部准教授。専門は学校経営学
生澤繁樹[イザワシゲキ]
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。専門は教育哲学、教育思想史
橋本憲幸[ハシモトノリユキ]
山梨県立大学国際政策学部准教授。専門は国際教育開発論、教育哲学。主な著書・論文に『教育と他者―非対称性の倫理に向けて』(春風社、2018年、日本比較教育学会平塚賞、国際開発学会奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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