内容説明
おおきなさかなから、ぼうしをぬすんだちいさなさかな。にげています…、にげていますが…。さて、にげきれるでしょうか!?名作『どこいったん』につづく、ちょっとドキッとするおはなし。絵本作家・長谷川義史の大阪弁翻訳絵本。
著者等紹介
クラッセン,ジョン[クラッセン,ジョン][Klassen,Jon]
カナダのオンタリオ州ナイアガラフォール生まれで、現在はアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに住む。長編アニメ映画、ミュージックビデオ、社説記事のイラストレーターとして活動。Caroline Stutson作『Cats’ Night Out』のイラストで栄えあるカナダ総督文学賞を受賞。はじめて文と絵を手がけた絵本『どこいったん(I WANT MY HAT BACK)』(クレヨンハウス)は、2011年ニューヨーク・タイムズベストセラー、ドクター・スース賞オナー賞などを受賞
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
大阪府藤井寺市生まれ。『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)、『いいからいいから3』(絵本館)などで受賞も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
346
どこいったんとは逆で帽子を取った側が主人公。ソッコーで裏切って行き先を教えたカニが最高に可愛かったです(笑)。最後はやっぱり怖い!他人のものは取ってはいけないという教訓が子供にも非常に伝わる良い絵本とも言えます。関西弁と可愛い絵にはまりました。2017/09/10
しんごろ
184
ジョン・クラッセンの帽子絵本シリーズ。関西弁が何ともだね。何とも想像をかき立てられるオチ。そして、哀しい、虚しい。やっぱり読後、なぜか上田正樹の『悲しい色やねん』を思い出す。2021/07/31
❁かな❁
168
『どこいったん』のシリーズ第2弾!前作同様、関西弁で可愛いー♡勝手に『どこいったん』のうさぎさんのことも出てくるのかなと思ってたのですがまた別のお話で海の中のお話でした*可愛い顔した小さなお魚さんが「このぼうし ぼくのとちがうねん」から始まる物語*悪いことをしても得意げな表情や言葉が本当に小さい子供って感じで大きなお魚は落ち着いていて余裕で面白い♪やっぱりこの関西弁の訳が素晴らしい♡絵もとても素敵でオシャレ♫前作と同じく今作も、きゃーっ!って感じで最高‼︎小さなお子さんに色々教えてあげれる絵本ですね!2017/12/13
らったった
164
第2の衝撃です。どこいったんより遥かにブラックですね(゜゜;)オチは分かるのに読まずにはいられない。面白いです。でも、このシリーズは子供に読ませるか迷いますね(^^;2013/05/13
masa@レビューお休み中
156
『どこいったん』を描いたジョン・クラッセンの作品。パッと絵本を開いてみると…。あれ?『どこいったん』と同じだよね…と出だしから嫌な予感がプンプン漂ってきます。今回の主人公は、一匹の小さな魚。小さな魚の上にはピッタリのサイズの帽子がのっかっています。ところが、この帽子は自分のものではないのです。大きな大きな魚から盗んできた帽子なんです。小さな魚は言い訳をしながら、逃げられる、見つかるわけがないと言いながら逃げるのですが…。これシリーズ化されていくんですかね。個人的には、このブラックなテイスト好きですけどね。2013/01/05