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甘える勇気―もっと楽に生きられる

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  • サイズ B40判/ページ数 183p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784860815875
  • NDC分類 159
  • Cコード C0295

内容説明

「甘える勇気」とは?苦しいときは打ち明ける。行き詰まったら助けを求める。この社会は「おたがいさま」で成り立っています。「甘え」を恥と思ってはいけません。弱音を吐かず自分でやり抜こうとする人はじつはこころが折れやすい人なのです。

目次

プロローグ 甘える人は弱虫でしょうか
第1章 だれでも甘える権利があります
第2章 なぜ「甘え」が罪悪視されるようになったのか
第3章 弱者の「甘え」は叩かれ、強者の「甘え」は許される
第4章 社会はもともと互助会みたいなもの
第5章 甘えられると人は気持ちいい
第6章 「甘える勇気」が人を成長させていく
エピローグ もうちょっと人を信じてみませんか

著者等紹介

和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、精神科医。国際医療福祉大学心理学科教授。和田秀樹こころと体のクリニック院長。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

23
土居健郎に師事した精神科医が「甘えること」の効用を論じている。異彩を放つ論稿に思えるが、精神疾患を拗らせる患者は人に頼ることが出来ず、自分一人でキャパオーバーになるまで頑張ってしまう傾向にあるという。メンタル的にはむしろ弱々しく頼りなげにみえる甘え上手の人の方が強く見える人よりも上手く生き残ることができるのだとか。 注目は日本型新自由主義批判である。例えば「自己責任論」が蔓延し、それを人々が内面化して、生活保護受給者をバッシングするという構造に権利保障を担う国の無責任と人々の無知の問題を問う。良書です。2023/09/23

ゆう

4
図書館。甘えるが悪というか……うーん、読んでみて失礼だけども、昔は良かった論に近くてなんだかなぁとなってしまった。でも人はそんなに周りのことを見てないし気にしてないのはわかる。思ってるほど他人は自分に興味はない。昔はよかった、こう出来ていた。なら、今できていないのもなにかしらの理由があるからだし。今の世の中そんな風に無邪気に甘えるのはやはり難しいなぁと思ってしまう。2020/12/22

夕葉

2
日本には我慢を美学とする風潮や、「自己責任論」という強者の理論があり、甘えられない状況が周りから固められている。しかし、実際には「甘える」ことは弱さではなく、自己主張をできる強さである。甘えられる=相談されると、「頼られた」「自分が選ばれた」という実感から、嫌な気持ちになる人はそう多くないので、困ったときはお互い様で甘えてみれば良い。甘える勇気を出して、自分の心身を守ることこそが何よりの自己責任である。また、4章では生活保護について書いてあり、数値で見ると今までとは違う印象を受けた。2020/01/25

aoyami

2
「甘える」とは、困った時に適切に助けを求める能力のこと。同情を買って打算的に他者を利用するのとは意味が違う。なぜ2000年代に入ってから特に、甘え、他者の力を借りることが罪悪とされてきてしまったかの考察がとても面白く納得できた。確かに資本主義の名の下に個人がないがしろにされている点は大きい。競争社会ではあるけれど、それを個人の生き方にそのまま受け入れてしまっては、心身をすり減らして壊れていく人が増える一方なのは当然だ。そんな人たちをたくさん見てきた精神科医の著者だからこその視点を感じさせ、面白かった。2019/10/03

猫のかずは16歳

1
甘えるの勇気が、いるよねと思いながら読みました。でも安易に生活保護は違うと思う。甘えると利用するは全く別物だと痛感した。752021/02/28

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