新講社ワイド新書
自分が高齢になるということ

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  • サイズ B40判/ページ数 183p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784860815721
  • NDC分類 159
  • Cコード C0295

出版社内容情報

高齢になることへの不安はだれにでもあります。その不安は健康に対するものが一番大きいでしょう。歳を取ると、脳も体の他の部分と同じように老化していきます。人は85歳という年齢をすぎれば、半分程度の人に認知症の症状が現れてきます。人は高齢になればボケは避けられないといえるのです。しかし、認知症の進行には個人差があるし、認知症になっても周りから愛され、長生きもできます。たとえボケたとしても、人生を最後まで幸せに生きることはできるのです。本書では、「高齢になると人はボケる」という前提に立ち、たとえボケたとしても最後まで幸せに生きられることを、高齢者専門の精神科医として長年実践してきた著者が説いていきます。認知症はだれにでも起こりうる老化の自然な姿です。そのことを素直に受け入れ、「ボケてもいい、幸せな人生で終わりたい」という気持ちになったとき、自分が高齢になることへの大きな不安が消えるはずです。

目次

プロローグ 老いて幸せなら、人生それでよし
第1章 ボケは幸せの「お迎え」かもしれない
第2章 「できることをやる・できないことは頼る」でいい
第3章 「ボケ老人」より不幸な「うつ老人」
第4章 あなたの身近なボケを愛すること―いまからできること(1)
第5章 気楽に教えてもらう、助けてもらう―いまからできること(2)
第6章 楽しみの種を蒔いておこう―いまからできること(3)
エピローグ ボケると「新しい力」がついてきます

著者等紹介

和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、精神科医。国際医療福祉大学大学院教授。和田秀樹こころと体のクリニック院長。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

187
今、親の老いと向き合いながら、自分も高齢に差し掛かってこの本と出会った。なるほどなぁと思う事が多い。『老いとは、気が付けば周りが年下の世代になっていること』・・そうだなぁ。母の周りは皆年下だ。まだ私の周りは年下ばかりではない(笑)『幸せにボケる』ために『愛されるボケ』になるために、この本は傍に置きたい。その日一日一日を楽しく過ごせます様にと願いながら。2018/10/17

nyaoko

74
読友さんが読まれていて、これは読まねば!!!と購入。ああ願わくば、あまり痛まず苦しまず、そして怒られず疎まれず、ゆるゆると歳をとって死にたい、出来る事ならボケたくない!!!と思ってました。でも、人間85を過ぎれば殆どの人間は認知症になり、最早それが当たり前と言う時代に。いいなぁ。ボケても普通。なんにも怖くない。そんな世の中になればいい。和田先生の言葉は面白おかしくて優しくて、あっという間に読めました。明るくボケようや、うちも元々ボケてるしね、と母親には言えた。うん。2019/02/03

けぴ

47
自己啓発系の著書の多い和田さん。1960年生まれで還暦なのですね。それもあってテーマは高齢。幸せにボケる方法を解いています。現役時代に地位やお金があっても家族や友人が見舞いに来ない寂しい高齢者がいる一方、それらが無いけど沢山の人に囲まれる幸せな高齢者もある。高齢になりボケたときに余計なプライドが無ければ若い世代に頼る可愛い高齢者になるが、プライドがあるとボケて出来ないことがあると怒りっぽくなり誰も近づかなくなる。若い世代との人間関係を沢山築いて迷惑をかけるなどの遠慮をしないことが幸せの鍵のようです!2021/04/09

kawa

40
85歳を過ぎれば半分程度の人に認知症の症状が現れるのだそうだ。そこまでに、まだうん十年の初老おやじなのだが、今、これを読んでおいて良かったと思える前向きな良書(まあぁ、忘れると思いますが…)。本書に述べられるだけの綺麗ごとだけではすまないだろうけれど、基本的なスタンスを理解しているか否かは大きな違いなのではと思わせる。親の介護に関わる世代にもお勧め。2019/08/04

パフちゃん@かのん変更

39
85歳を過ぎるとほぼ全員にアルツハイマー型の認知症に特有の所見が見つかる。つまり高齢になればボケは避けられない。ただしボケには大きな個人差がある。ボケるのはしょうがないけれど、どうせならいいボケになりたい。にこにことお世話される老人は幸せだろうけれど、これから老人も増え私が85歳になるころには老人にとって今より厳しい現実があるのだろうな。でもニコニコとかわいらしい老人になれたらいいな。2021/04/20

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