内容説明
どうすれば感情的にならずに話せるか。「自分は正しい」「相手は間違っている」と思ったとき読む本。
目次
プロローグ 「感情的にならない話し方」のためのルール
第1章 イライラするのは相手のせい?自分のせい?
第2章 やわらかく、はっきりと伝える話し方
第3章 「知らない」と無視せず「教えて」と呼びかけよう
第4章 「言いたいことはわかる」と受け止める話し方
第5章 「わたしの間違いでした」と素直に言えますか?
第6章 「どっちなの!」と答えを急がせていませんか?
第7章 「ありがとう」は相手を信じる話し方
エピローグ 嫌いな人でも正しいことを言います
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けぴ
45
日頃、心がけていても感情的に話てしまうことってありますよね。感情的になるのは人間として避けられないけれど、感情的に話して人間関係まで壊しては元も子もない。そこはテクニックとして感情的にならないように話をしましょうという本。「言いたいことはわかる」と相手の意見を否定しないで受け入れてから自分はこう思うと述べる、「わたしの間違いかも」と自分が間違っていれば素直に認める、「考えておいて」と相手に十分考えさせて即答を求めない、など実践的知識は役に立ちそう。 2022/09/24
roatsu
14
仕事や家庭、友人らと織りなす自分の生活を感情がもとでこじらせないために有用な話し方、というよりはその前の心の持ちようを平易に説いた一冊。勤め人であればヒラよりも上下とも関係者を持つ立場に就いて、うまくいかない経験を持ってから読むとより心に響くかも。威勢のいい人間が慎重な相手の熟慮を無視して時間を与えず、意思表示を求めるやり方は振り込め詐欺と一緒だ、というのはその通りだろう。そしてそのような乱暴なやり口を果断と評する風潮がある日本人の浅慮さを憂う。米国大統領選の事例もなるほどと感じた。2016/08/12
そら
13
シンプルで、内容がすーっと伝わり、とても参考になった。言葉って難しいし、感情が互いに入ると話の方向が違ってきてしまう。すれ違い、誤解を産み、互いの受け取りかたの結末が全く違うものになる。だから「言った」「言わない」の泥試合になる。【何を話し合っているか?目的を忘れてはいけない】【リラックスして流れに任せる】【挑発に乗らない】【ゆっくり話す】【断定をしない】【人格を否定しない】【一歩譲る】この本から学んで、メモをしたこと。忘れないように付箋にかいて、ドレッサーの鏡に貼っておくことにしよう。2020/07/31
ophiuchi
11
感情的になりやすい人たちはこういう本を読まないだろうな。「自分の間違いを認められる人は器が大きい」というのはその通りだと思う。批判されるとすぐ感情的になる安倍晋三の器は極めて小さい…2016/11/18
おせきはん
9
誰が言ったかではなく何を言ったかで判断する「属事思考」と、「……と思う」「そういうこともあるね」「言いたいことはわかるよ」などの「決めつけから自由になる」言葉や「ありがとう」と言える心のゆとりを持ち続けることの大切さを確認できました。普段の生活の中で心がけます。2017/10/08