目次
前篇 この人の本を読む喜び(南伸坊は『健康の味』を発見した(南伸坊)
私の『1Q84』(村上春樹)
クマさんの『走れUMI』(篠原勝之)
キム弁の書評はこわいぞ(木村晋介)
トッカピン氏の浦安物語(山口瞳) ほか)
後篇 『青の時代』から『野蛮な読書』まで(『青の時代』(安西水丸)
ななな、リンボウ先生には、ちとおどろいた(林望)
リンボウ先生は貯金三万四千円だけおろす(林望)
山口瞳は古くてコワいぞ(山口瞳)
文壇いろはにほへと武芸帳(大村彦次郎) ほか)
著者等紹介
嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年東京生まれ。「素人庖丁記」により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。『悪党芭蕉』で泉鏡花文芸賞、読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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xtc1961ymo
5
嵐山さんの本初読み。「芥川は「文学」をアリバイとして自殺し、太宰は「女」をアリバイとして自殺し、三島は「思想」をアリバイとして自殺した。」書評と作者との交遊録、(安西さん、赤瀬川さん、松田さん、南さん、丸谷さん等)が面白過ぎ!決してお茶らけた文章を書く人ではなかったのでRと認識を新たにしました。山口瞳さんを読んでみようかな?という気になりました。編集者の文章はどなたも魅力的です。2015/03/19
mick
1
題名が内容をよくあらわしている。一般的な書評と違い、著者の思い出話的な一面がある。非常に面白く読めた内容と、その反対にあまり興味のない内容(年齢的によくわからない)とが混在。山本周五郎は教授の話で興味を持って読んだら良かった。近所にあった小さな本屋の年配の店主から「若いのに周五郎好きなんだね」と言われたことを思い出した。今読んだら違うものになるのだろうなあ。2015/05/22
Hiroshi Asanuma
1
元編集者だった著者が書評とはいかなるものか。書き手と受け手の関係を実体験を通して解り易くそして面白可笑しく解き明かしていく。 読んで楽しく、これ一冊が名著の旅へのガイドブックである。2015/03/12