内容説明
母(ヨシ子さん・91歳)は元気だ、俳句も上手い。「ぼくの父母の記とご近所の人々のおかしなおかしな交遊録」笑って読んでしみじみ感動。
目次
第1部 いさぎよく花屑となり色重ね―父の思い出、母・ヨシ子さんの日常
第2部 賜りしいのち愛しむ星月夜―父の葬儀騒動記、わが国立の人々
第3部 風通しよくて大輪ダリアかな―今日も「おはよう!ヨシ子さん」
著者等紹介
嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年東京生まれ。’88年、『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。2000年『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。日々、食と旅、文芸耽溺、温泉行で暮らす。とくに食と旅に関する身を挺しての取材専心と文献探索は余人の追随を許さぬ鬼気迫るものがある。長年の蓄積の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』(新潮社)では、泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ウテオンマ
1
平松洋子の「野蛮な読書」文庫本のあとがきを書かれていたので、なんとなく図書館で借りてみた本。嵐山さんのエッセイなどは、きっと雑誌等で読んだことあるだろうけど、一冊の本として読んだのは初めて。ヨシ子さん=90歳の母親 との日常がヨシ子さんの俳句とともに描かれる。年代によっては終活本として読めるだろうし、40代の私にとっては「国立の魅力満載」本。名作絵本ピッキーとポッキーの誕生秘話とか、昨年からハマって読んでる山口瞳(そういえば国立の方でした)の話もでてきて、個人的にはうれしいネタも満載でした。2015/03/05