内容説明
「数学って役に立つんですか?」そんな質問にだって答えたい。数学が好きだから、数学の魅力を伝えたい。そんな思いを胸に秘め、ピタゴラス、ガウス、デカルト、ラマヌジャンなど、多くの数学者の足跡をたどる旅をしてきた著者が、古代エジプト、メソポタミアに始まりアラビア、インド、ヨーロッパ、そして中国、日本まで、それぞれの時代にそれぞれの数学者たちがどんなことを考えて、どのように数学が発展してきたのかを易しく語る。
目次
第1章 数学前史―それは学ぶべきものだった
第2章 中世の数学事情
第3章 「数」から「数学」へ
第4章 18世紀から19世紀の数学者
第5章 日本の数学者
第6章 そもそも数学とはどんな学問なのか
第7章 現代数学ではなにが問題になっているのか
第8章 数学者という人々とその世界
著者等紹介
仙田章雄[センダアキオ]
1949年、東京の下町に生まれる。東京都立大学理学部数学科卒業。同大学院博士課程数学専攻(単位取得)を経て、埼玉県立高校の教諭となる。現在は浦和高校で教えている。専門は微分幾何学。日本数学会、日本数学教育学会、日本数学協会など学会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
4
数学史とまでは行かないものの大数学者たちのエピソードがちらほら。近代ペレルマンやラマヌジャンにも振られている。数学嫌いな人とかは数学(というか勉強全般)が何の役に立つのかという疑問(というか言い訳)に対しての考察もあるが、科学の裏側には数学が大いに役立っているものの一般人に直接的に必要かと言われると説得しづらいのは否めない。ただわからないから拒否るのではなく、なぜわからないのかと突き詰めるというような建設的に考えるべきだというところは重要ですね。2016/09/02
vartas87
0
出てくる人がたくさんで、各人の情報は少なめ。人の性格よりは数学の成果の説明がメイン。コラム的に時々現れる、筆者による数学者所縁の地への旅行記が一番面白かった。2013/01/23
auchida0507
0
数学って勉強したのに使わない。なんかもったいないと思う。高校の時など、理路整然と解答を書くのが大変だったけど、答えがきれいにでるときは楽しかったなぁ。勉強しているときは公式をただ覚えるだけだったけど、その公式に至った経緯を知ると結構面白いと思うんだけど。2018/08/23