出版社内容情報
化学災害は、化学工場だけでなく、どこででも発生し売る災害です。身を守るためにどうしたら良いのかについてやさしく解説します。日常生活を送る地域や住宅など、意外と身近に多い「危険物」「毒物」「劇物」「高圧ガス」。化学災害は、化学工場やコンビナートだけでなく、どこででも発生しうる災害なのです。とりわけ住宅火災は単なる火事ではなく、有害化学物質が発生する化学災害といえます。
本書は、このところ発生件数が高いまま推移している「化学災害」から身を守るためにどうしたら良いのかについてやさしく解説します。
? 私たちと化学物質
Q1 化学災害とは、どのような災害のことを言うのですか?
Q2 私たちは、これまで、化学物質をどのように利用してきましたか?
Q3 私たちの身の回りには、どのくらい人工合成化合物があるのですか?
Q4 化学物質のもたらした「マイナスの面」は、どのようなものですか?
Q5 私たちは、どのような化学物質を、どのくらい排出しているのですか?
Q6 化学物質の規制や管理は、どのようにおこなわれているのですか?
? 化学災害に注意するべき化学物質
Q7 私たちにとって身近な危険物とは、どのようなものですか?
Q8 「消防法上の」危険物には、どのような物質が含まれるのですか?
Q9 私たちにとって身近な毒物とは、どのようなものですか?
Q10 「毒物及び劇物取締法上の」毒物や劇物とは、どのようなものですか?
Q11 高圧ガスとは、どのようなものですか?
? 化学災害の実態
Q12 危険物施設とは、どのような施設で、全国にどのくらいあるのですか?
Q13 危険物施設では、一年間にどのくらいの事故が起きているのですか?
Q14 コンビナートでは、一年間にどのくらいの事故が起きているのですか?
Q15 毒物や劇物等を取り扱う施設は、全国にどのくらいあるのですか?
Q16 毒物や劇物等による化学災害は、一年間にどのくらい起きているのですか?
Q17 アスクル株式会社の倉庫火災がもたらした教訓は、どのようなものですか?
Q18 化学防災なのに、自然災害にも気をつける必要があるのはどうしてですか?
Q19 車両で輸送している最中の化学災害は、どのくらい起きているのですか?
? 住宅での化学災害
Q20 どうして、住宅火災を化学災害と考えるべきなのですか?
Q21 どうして、住宅火災で煙による犠牲者が多いのですか?
Q22 住宅火災への有効な対策はどのようなものですか?
Q23 糸魚川市で発生した大規模火災は、どんな新しい動きにつながりましたか?
Q24 住宅で起こりうる爆発事故には、どのようなものがありますか?
Q25 住宅で起こりうる漏えい事故には、どのようなものがありますか?
? 化学災害対策の現状と今後のありかた
Q26 政治の世界では、化学災害をどのように扱っていますか?
Q27 行政は、化学災害に対してどのように取り組んでいるのですか?
Q28 災害に関連する法律は、どのように整備されていますか?
Q29 化学災害の被害を小さくするため、どのような都市政策が重要ですか?
Q30 マス・メディアは、化学災害をどのように報道していますか?
Q31 私たちが化学災害から身を守るために、どのようなことをすべきですか?
Q32 化学災害におけるハザードマップとは、どのようなものですか?
Q33 リスク・コミュニケーションとは、どのようなものですか?
門奈弘己[モンナ コウキ]
著・文・その他
内容説明
日常生活を送る地域や住宅など、意外と身近に多い「危険物」「毒物」「劇物」「高圧ガス」。化学災害は、化学工場やコンビナートだけでなく、どこででも発生しうる災害なのです。とりわけ住宅火災は単なる火事ではなく、有害化学物質が発生する化学災害といえます。本書は、このところ発生件数が高いまま推移している「化学災害」から身を守るためにどうしたら良いのかについてやさしく解説します。
目次
1 私たちと化学物質(化学災害とは、どのような災害のことを言うのですか?;私たちは、これまで、化学物質をどのように利用してきましたか? ほか)
2 化学災害に注意するべき化学物質(私たちにとって身近な危険物とは、どのようなものですか?;「消防法上の」危険物には、どのような物質が含まれるのですか? ほか)
3 化学災害の実態(危険物施設とは、どのような施設で、全国にどのくらいあるのですか?;危険物施設では、一年間にどのくらいの事故が起きているのですか? ほか)
4 住宅での化学災害(どうして、住宅火災を化学災害と考えるべきなのですか?;どうして、住宅火災で煙による犠牲者が多いのですか? ほか)
5 化学災害対策の現状と今後のありかた(政治の世界では、化学災害をどのように扱っていますか?;行政は、化学災害に対してどのように取り組んでいるのですか? ほか)
著者等紹介
門奈弘己[モンナコウキ]
1976年生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了(環境学修士)。英国のUniversity of Essexに留学し、社会学を専攻(Postgraduate Diploma in Sociology)。日本大学大学院総合科学研究科ポスト・ドクトラル・フェロー(~2015年3月)。研究の主要テーマは、化学物質管理政策、PRTR制度、予防原則(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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