N女の研究

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N女の研究

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784845916153
  • NDC分類 335.8
  • Cコード C0090

内容説明

開高健ノンフィクション賞作家が「N女」=「NPOで働く女子」出現の背景から、現代社会の問題と、NPOの新潮流、女性の働き方・生き方を探る。

目次

第1章 やりがいのある仕事と半分の給料―新しいNPOのかたちとN女のキャリア(NPO法人「難民支援協会」広報部チームリーダー 田中志穂さん(38)
NPO法人「難民支援協会」渉外部・政策アドボカシー担当 小川昴子さん(32))
第2章 正論で人は動かない―N女の奮闘とキャリア戦略(NPO法人「NPOサポートセンター」事業部プロデューサー 杉原志保さん(39)
NPO法人「クロスフィールズ」アカウントマネージャー 三ツ井稔恵さん(36) ほか)
第3章 居場所をつくり社会の隙間を埋めていく―N女的な発想から生まれるコミュニティ(有限会社「ビッグイシュー日本」販売サポート担当 長崎友絵さん(35)
NPO法人「コモンビート」事務局員 花宮香織さん(27) ほか)
第4章 女の人生は変化していくもの―N女のライフイベントと柔軟な働き方(NPO法人「ビッグイシュー基金」チーフコーディネーター 瀬名波雅子さん(33)
NPO法人「ノーベル」広報部マネージャー 吉田綾さん(36))

著者等紹介

中村安希[ナカムラアキ]
ノンフィクション作家。1979年京都府生まれ、三重県育ち。カリフォルニア大学アーバイン校芸術学部演劇科卒。日米での3年間の社会人生活を経て、684日(47カ国)に及ぶ取材旅行を敢行する。2009年その旅をもとに書いた『インパラの朝』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。その後も世界各地の生活を取材し、現在までに訪れた国は約90カ国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

101
前半はイライラしながら読んだ。夫の高収入に支えられ、高学歴とキャリアを名刺に、NPOへ転職する。意味不明なカタカナ語を連発するN女たちの語りは、どこまでいっても一人称で、相対化されることがない。ときおりFacebookのタイムラインあたりでも目にする、稚拙で不快な「わたしの人生の物語」の数々。大企業で培ったノウハウを絶対視し、それをNPOに押しつけ、数年経てば挫折するなり環境が変わるなりして、辞めていく。こんなの、大企業でやっていたことを、ただ場所をかえてやっているだけじゃないか。⇒2017/08/20

どんぐり

71
NPOなどのソーシャルセクターで働く女性たち、通称N女。NPO法人「難民支援協会」や「NPOサポートセンター」「クロスフィールズ」「育て上げネット」などで働く20代、30代の女性を取材し、その働き方を『N女の研究』という謎めいたタイトルを付けて紹介している。この本に出てくるN女は、高学歴や高職歴の女性たちで、社会に約立つ仕事をしたいと、ビジネスセクターではなくソーシャルセクターを選んだ者たちである。正社員、非正社員、大企業の社員、下請け企業の社員、正規の行政職員、非正規の行政職員、非営利団体の職員など労働2017/02/14

Willie the Wildcat

59
NPOを基点とした社会の課題の再考。官民材学の隙間を埋める心意気。Glass Ceilingを含めた遣り甲斐を見出せない世相も反映。但し、理想と現実はまだまだ乖離があり、能力に見合わない労働環境の改善は必須。掲載インタビューでは杉原氏が印象的。甘えを断ち、自浄能力向上。興味深いのは、女性社会の内側での葛藤の件。ベンチャー型への変化の中、先人が道を切り拓くことが、未だ閉じられている社会の扉を開けることにつながる気がする。2017/05/05

おかむら

46
N女とは、NPO団体などの非営利組織で働く女性のこと。NPOと聞くとなんとなく手弁当的な意識高い系かもしくは怪しげかどっちかのイメージでしたが、最近は就職先(転職先)としてもアリなのか? 読んでみた結果、ある種の女性の働き方としてはアリだと。なんやかんやいっても男性中心の民間企業にいるより、やりがいのある仕事ができそうです。ただし収入があまりにも低いので、それで生活して行くのは厳しい。よってこの本でも夫の収入がちゃんとある人が多かった。なのでもし娘が就職先に選んだら待ったをかけたいのがホントのところ。2017/02/02

ヒデミン@もも

43
中村さんの書く文章が好きでこの作品は4冊目。高学歴なN女とは、現実には縁がないからよくわからないが、収入に繋がらないとその志も続かず挫折するのかな? それともやり甲斐? 2017/06/11

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