書物のエロティックス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784842107585
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

目次

1 エロスとタナトス
2 実存・狂気・肉体
3 マニエリスム・バロック問題
4 澁澤龍彦・種村季弘の宇宙
5 ダダ・シュルレアリスム
6 終わりをめぐる断章

著者等紹介

谷川渥[タニガワアツシ]
美学者。東京大学大学院博士課程修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

42
エロスとタナトスや澁澤龍彦・種村季弘、シュルレアリズム等に関する本を列挙した一冊。本によって本を紹介されるというのは、何か迷宮に迷い込むような蠱惑感があるな。単に本を紹介するだけではなく著者の書評や対談も含まれており、本によって著者の思考の後を辿るような趣さえある。エロスとタナトス、澁澤龍彦・種村季弘の部分は貪るように読んだが、美術に関する部分はこちらの知識が追い付いていかなかった。未だに「マニエリスム」の定義もよくわかっていないもんなあ。それでも載っている本を片っ端から読みたくなるのは著者の腕だろうか。2015/05/26

保山ひャン

2
エロスとタナトス、実存・狂気・肉体、マニエリスム・バロック問題、澁澤龍彦・種村季弘の宇宙、ダダ・シュルレアリスム、終わりをめぐる断章。書影が多数載せられていて楽しい。本の紹介だけでなく、いろんなところで発表した書評や解説、対談が再録されており、お宝だらけのびっくり箱を開けた気分。書店や図書館で見て、「これ、どういう本なんだろう」と思っていた本の説明があって、「そうか!面白そう!」と思ったり、この本1冊読んだだけで、読みたい本が一気に増えた。2014/09/26

蝉海

1
一言でいうと「蠱惑的」な一書である。著者が、セクション毎にテーマを決めて自己の読書遍歴をつらつらと辿りながら思弁を綴っていく。寄稿や対談もかなりの量を占めている。「カイロス」「表層の冒険」「マニエリスム」「バロック」と、この著者得意のテーマを交えながら展開される思考は、いつもながら独特である。全体の構成としては、幾分散逸的なきらいがあるため、著者入門用の一冊には向いていないといえる。その分、彼の「美学的遁走」を既知の読者であれば、これほどないまでに愉しめる書物になっている。ファン必読の一冊。2014/10/13

Rockwell

0
谷川さんとお話しする機会がありまして、安部公房が好きだと申し上げたところ、この『書物のエロティックス』をおすすめいただきました。それで、もうすっかりファンになった次第で。2014/08/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8059984
  • ご注意事項