内容説明
信号無視の幼椎園バスが原因で起きた交通事故。大勢いた目撃者の中でバスを見たのは、高校生の奈美を含む三人だけだった。事故から数日後、奈美の家へ幼い頃に他界した弟が帰ってくる…。連鎖的に起こる怪異現象。その背後に潜むものとは?女子高校生、熱血刑事コンビ、霊感大道芸人らを巻き込み、事件は加速してゆく。「弟、私が殺したんです―」『ダ・ヴィンチ』『幽』主催第五回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞作。
著者等紹介
三輪チサ[ミワチサ]
福岡県生まれ。2009年「黒四」で第一回『幽』怪談実話コンテスト大賞を受賞。2010年「捻じれた手」で第五回『幽』怪談文学賞長編部門を受賞。受賞作を改題した初の単著となる『死者はバスに乗って』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
125
タイトルから言っても、ホラーかそれに近いミステリーなんだろう読みだしたら、やっぱホラーでした。でも、ちょっと、毛色が違うと言うか、ミステリーの要素も有ります。まあ、その部分に関しては、ちょっとしたくらいに思って読んだほうがいいでしょうが。後半では、泣かしに来てますね。まあ、泣きましたけど。登場人物のキャラは立っているのですが、疑問に思うところがいくつかって、それが惜しいですね。それほど怖くないし、読みやすいです。元々「捻じれた手」というタイトルを変更したみたいです。これも惜しいですね。 2020/08/20
カピバラ
35
幽ブックスなので、怖さを覚悟していたが、予想していたよりも怖くなかった。しかし、死者が帰ってくるという悍ましさがイヤーな感じでした。ミステリー要素が強かったかな?2015/08/17
あじ
20
★★幽BOOK長編部門の大賞受賞作品。街で目撃が相次ぐ幽霊幼稚園バス。それと同時に亡くした子供が帰ってきた…。関連性は?交通課の刑事と女子高生らがタッグを組んで幽霊に挑む。軽く読めるので、入魂した読書の後にどうぞ。中高生が好みそうなホラー作品です。山田悠介よりは読後、苛つかないかな。2013/05/19
zanta
15
124/4/23/2015 これは怖い。だが、むやみに恐怖心をあおるのではなく、テーマとなっている社会的に多発している問題をうまく加工していると思う。表紙から想像する展開とは全くちがっていて、苦手ジャンルだったかと後悔したが、止めなくて良かった。2015/04/23
ぱんな
14
話・設定は面白く読み進める。ただ登場人物が多すぎるのとキャラ1人1人が個性が強すぎる為、どこに焦点を合わせたら良いのか解りにくいのと多すぎる為、キャラの関係性が中途半端な説明で終わっているのがもったいない。そこら辺がもっとすっきりしたらもっと面白い話だったと思う。でももし続編が出るのであれば読んでみたいとは思う。特に霊感青年は気に入りました。2011/10/05