内容説明
男と女の深い愛、在原行平。身分違いのライバル、文屋康秀＋在原業平。美男が落ちた本気の恋、良岑宗貞（僧正遍昭）。歌人たちの恋、人生が超訳コミックに。
目次
マンガ（百人一首事始―藤原定家＆宇都宮頼綱；喜撰法師＆紀貫之；文屋康秀＆在原業平；僧正遍昭（良岑宗貞）＆吉子
在原行平＆弘子
小野小町
喜撰法師＆紀貫之）
ショートショート（大友黒主；あれから２５年；遍昭と小町；東下り三人衆）
和歌（百人一首）
著者等紹介
杉田圭［スギタケイ］
鹿児島県出身。静岡大学卒業
渡部泰明［ワタナベヤスアキ］
東京大学大学院人文社会系研究科教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ヒロ＠いつも心に太陽を！
60
小野小町のエピソードがぐっときたー！！吉子時代の宗貞との｢深草少将の百夜通い｣の元ﾈﾀともいえる話も、後宮を離れて｢私の今までしてきた選択は果たして正しかったのだろうか｣と心細くなった気持ちを吐露する小町の姿も､なんだかとても共感できて｡こういうﾊﾞｯｸﾔｰﾄﾞを知った上で彼女の残した和歌をみると､知らなかった時と違う印象を受ける。昔の歌人たちはこうして自分達の生きてきた証を和歌にして今の世の私たちの心にまで残してきた。それはなんだかとても羨ましいことに思えた。私は何か残せるかなぁ。2013/04/21
しゅわ
41
百人一首の恋歌をコミックでわかりやすく読み解く「うた恋。」シリーズにすっかりハマって、わざわざDVD付きの特装版を買ってしまいました。本編の方は六歌仙を中心に平安の恋絵巻を展開します。表紙の三人のなんともいえない関係が良いですね♪ 小町の手の先にシッカリ宗貞が隠れているのが素敵です。DVDの方は貞明＆綏子のお話。１巻の本編より細かいお話があって良かったです。アニメのように華やかに動くわけじゃないけど、音楽と一緒に絵巻を見るような感じで楽しめました♪ 業平の和歌に対する解説のいい加減さ！？に笑いました。2014/02/09
しずく
36
文屋康秀と在原業平、そして小野小町の3人組はなんとも和ましやかな…。在原業平には悔しくも惚れ惚れするなぁ。そしてこの巻で一番好きなのは、僧正遍昭と吉子！お互いに想いあっているのに、最後の選択は強くしたたかで、そして切ない。小野小町の人格がよくみえた。真っ直ぐに見据え続ける小野小町は美しい。そして一途に愛した僧正遍昭は格好いい。小野小町が後になっても彼のことを想い、悩むシーンは胸が締め付けられた。”あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ”4巻まで読んだけれど、僧正遍昭が一番好きかも。2015/01/05
夜の女王
35
☆☆☆ 書評でDVDの評判がいいので、ちょっとお高いけどこっちを購入。期待に違わず良い出来でした。内容は１巻で取り上げられた陽成院の章を膨らませたもの。ツンデレ陽成院が胸キュンでした。残念なのはそれしか収録されてなかくて、物足りなかったこと。本の方は業平と小野小町と文屋康秀の話。身分も性格も違う３人が歌を通じて友情を育む過程が楽しい。いじられキャラ文屋康秀がいい味出してる。最後の東下り３人衆に吹いた。2013/05/21
えんび＠灯れ松明の火（文さんに賛同）
31
小学校の時って百人一首かるたで結構遊んだと思う。坊主めくりばかりじゃなくて、かなり覚えたわよ〜 今はほぼ忘れていますが（笑）中でも好きだった一つが「ちはやぶる・・・」これを詠んだ業平と小野小町、文屋康秀がしんみり老いについて語る話がジンと来る。さらにおまけのDVD（声は入っていないが）でも、ただの平安のプレイボーイではなかった在原業平と幼き陽成院の逸話が良く出来ている。綏子みたいな妻になれたら・・・2011/09/12
